6月末で2007年の第2四半期が終わりました。
日本でも最近は変わってきましたが、企業は上期・下期で
年度を区切り、中間決算発表などが行われていますね。
ボーナスも上期・下期ベースで、年2回ですし。
アメリカでは3ヵ月毎に年度を区切り、四半期で物事を評
価することが完全に定着しています。慌しいですが、四半
期ごとに定点チェックを相当細かくやるということは、現状
把握と将来予測について精度が高まることにもつながり
ますので、よいことであると思います。
一方で近視眼的・目先の利益追求という批判もあります
が、米国の経営者や従業員のボーナス(完全に業績連動
です)は年一度ですし、あくまで定点観測と見れば、その
批判は的を得ていないような気がします。
さて、WSJ は毎四半期明けに必ず過去3ヶ月の相場の
細かい振り返りと、ミューチュアルファンド(投信)の成績
番付等を、その時々のホットなトピックとともに、いつもの
新聞とは別に冊子を作ります。これがなかなか面白く、
勉強になります。
今回のトップニュースは、ETF でした。趣旨としては、
いまや500以上のETFが取引可能だが、よりニッチな
分野にもETFは広がっており、その結果、極端な運用成
績をもたらす(=リスクが高い)
という内容のものです。興味深いです、とても。基本的に
指数連動のETFなのに、投信の運用成績と比較しても
上位/下位に相当数が名を連ねてきています。
*ETF って何?ということについてはコチラ
筆者はETF というのは素晴らしい商品であり、多くの国
において、さらにそのプレゼンスが拡大すると思います。
個人投資家はもちろんのこと、地方銀行に代表されるミ
ドルサイズの金融法人、年金基金などなど、投資家はも
っとこのETFを活用すべきだと思います。
また、今回面白かった記事の中に、
Fund Investor IQ
Do you know what a "side pocket" is in the hedge-
fund world? Or how much of hedge-fund returns
actually go to investors?
Do you even know what a hedge fund is? With
opportunities to invest in hedge funds expanding,
it may pay to know more, even if you're not
particularly wealthy. Before you splash the cash,
check out this short multiple-choice quiz, where
mistakes won't cost you anything.
という、ヘッジファンドに関する投資家の知識をチェッ
クする特集がありました知っているつもりでも細かい
点を知らない方も多いのではないでしょうか?
クイズ形式になっており、気軽に知識を獲得できます。
例えば、年間12%の成績を収めたヘッジファンドが
ありました。手数料を引かれて最終的に投資家の
手元に残る収益は何%? とか、ウォーレン
バフェット(著名な実業家/投資家です)がヘッジファ
ンドのことを形容するときに使った語句は下のうち
どれか?などです。
気になる方はHPから記事を検索して是非お読みく
ださい(サブスクライバーしか読めないかもしれませ
ん、ご注意を)。
投資家教育の役目も担う WSJ 、よい記事をどうも
ありがとう。
今日の激写;
なし