月曜日, 7月 02, 2007

いまさらですが、引越しレポート

早いもので引越しをしてから1ヶ月以上が経ちました。

先週から妻が日本に一時的に戻っており、筆者は
2週間限定の独身生活です。これまでもちょくちょく
こういうことがありましたが、引っ越した新しい家
では初めての一人住まいなので、ちょっと新鮮です。

一人で住んで全部自分で家事をやるので改めて新
しい家の隅々までわかりました。

今日はようやくですが、引越し記を書くことにします。

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①なぜ引っ越したか

これはこのブログでも触れましたが、前のアパートが
分譲マンション化されることになり、全住人は現契約
(1年か2年がほとんど)を以って退去!となりました。

なお、それが通知されたのは筆者が入居してから
1年以上経過してから、確か2006年の秋だったよう
に覚えています。

さすがに驚きましたが、分譲マンション化はブーム
だったのでむしろこんなに身近に起こるものか、と
そちらのほうが衝撃でした。契約が切れるまでの
猶予も10ヶ月近くあったので遠いことのように感じ
たと言うのが本音です。

しかし、アパート側はできるだけ早く工事もしたいし、
内装も変えたいのか、「11月までに出るのなら家賃
2ヶ月無料」などのキャンペーンを打ち出し、その効
果はてきめんで、サーっと住人の多くが出て行って
しまいました・・・

ここは素晴らしいアパートで、大好きな場所でした。
去るときは本当に寂しかったです。

地下鉄駅はイーストとウェストの両方に出れる3路線
が徒歩5分以内で、ハドソン川のビューもあり(筆者
の部屋からは一部ですが)、メーシーズによる7月4日
の花火大会の様子は7階くらいより上の南向きの部
屋はほぼ全部の部屋から見れます。おかげで筆者
も2年連続で楽しむことができました。

粋なレストランの多いトライベッカエリアまで歩いて
行けますし、マンハッタンなのに緑が豊富で、とに
かくクリーン。

お金があったら買い取りたいくらいでしたよ・・・

さて、ついに契約満了が近づいて来て、新たな家
を探すこととなりました。


②家探し顛末

振り返ってみれば1ヶ月くらいで決まりましたが、結
構苦労しました。

引越しに際して筆者が決めた優先順位は、


1) エリアはバッテリーパークシティ(もしくはダウンタウン内)

2) 南向きの部屋

3) 地下鉄駅まで徒歩10分以内

4) 5階以上のフロア


でした。他にも細かいことはいろいろあるのですが、
それはあまりに各論になってしまうのでここでは
書きません。

第一条件のバッテリーパークシティのみで物件探し
を開始しました。結局5つくらい内見しました。

そのうち、ひとつが大ヒットで、残る4つは正直言っ
て失望でした。何が失望だったかというと、その時
住んでいたアパートよりも家賃が2割くらい高いの
に、設備や清潔さ、使い勝手という観点でだいぶ
劣るのです。

大ヒットだった家は本当に素晴らしかったです。
優先順位には入れていなかった、部屋の中に洗
濯機があり(1ベッドルームのアパートでは極め
て珍しい)、部屋は8階、築3年でとにかく綺麗。

しかも、妻の求めた高い優先順位の中にあった、
綺麗なバスルーム(具体的にはかびやすいタイル
などではなく、石でコーティングされたもの)も
クリア。

唯一条件に合わなかったのは、部屋が南向き
ではなかった点。東向きの部屋でした。南向きは
どうしても子供のいるファミリー向けの2ベッドル
ームや3ベッドルームの広い部屋に多いようでし
た。

という事で、この時点で躊躇する理由なし!と
申込書を提出(この段階でマーケットから情報は
引かれ、実質的な仮契約)しました。

もうウキウキでした、筆者。実は洗濯機は家賃に
毎月50ドル上乗せなのですが、それを値引いても
らい、無事に予算内まで落ち着いたという経緯が
あります。

いざ契約手続きに入り、必要な書類を準備して
あとは審査を経るのみ。既に筆者の場合は2年
住んでおり、家賃を滞納したことも一度もない旨、
当時のアパートから一筆もらえていたので、大丈
夫だろうと構えていました。

しかし、、、しかしですよ、、、






だめでした!



いやホントびっくり。だめな理由は「お前がダメ」
っていうのではなかったですが大ショックでした。
もう終わった~、しかもいいとこでよかったなん
て思っていたら、やっぱダメって言われるこの気
持ち。

ダメな理由は、早期の解約に関してある条件を
入れることがどうしてものめない、というものでし
た。

一応会社からこれは絶対契約書に入れること、
っていう決まりがありまして、それがダメだと無条
件で X なんですよ・・


これで振り出しに戻った筆者。心の痛手は大きく、
希望をもてない状況になってしまいました。なんせ
他の物件が明らかに劣る状態ですし・・。

この時点で、バッテリーパークシティは泣く泣く諦
めたという次第です。

優先順位 No.1 のエリアを捨てたので、ポイント
は家そのものに絞られました。ダウンタウンの他
のエリアも見たのですが、明らかに家賃が高く、
望みは薄かったです。

そして物件を HP で探しつつ、以前より妻が目を
つけていた物件が今住んでいる場所です。

実際に見に行って筆者も、これまでの経験から、



これ以上のものを探すのは難しかろう



と一目で感じました。

まず、1) 地下鉄駅徒歩数分(しかも急行列車も
泊まる) 2) アッパーウェストサイドに行くクロスタ
ウン(セントラルパークを横切るものです)のバス
停は目の前 3) 完全南向きで、光をさえぎる遮蔽
物がない(とは言っても高いアパートはワンブロッ
ク先に乱立) 4) キッチン広く清潔 5) バスルーム
が素晴らしく綺麗 6) 洗濯乾燥機がついている
7) 収納豊富
などなど・・・

しかも、




家賃 $100 ディスカウント




に成功しました。このタイトなマーケットで100ドル
オフは例外中の例外かと、誇張ではなく思います。

ブローカーの方の尽力に感謝し切れません。

もちろん、周りがゴミゴミしていてバッテリーパー
クシティと比べると汚い、緑が見えない、等の問
題はありますが、それを割り引いてもはるかに
メリットの方が強いです。

結局ここはすんなり審査もOKで晴れて入居と
なりました。

ただ、その後一悶着ありました。入居は1ヶ月後く
らいで十分余裕があったにもかかわらず、前の入
居者の退去が遅れた関係で、鍵を受け取る日
(契約開始日)当日の朝連絡があり、





実はカーペットが交換できていない



からもう少し待ってと。ベッドルームがカーペットな
のですが、さすがにこれは気持ち悪いから絶対に交
換してねと何度も伝えてあり、アパート側も承諾して
いました。

幸い、引越し当日は数日後だったのでよかったです
が、完全になめられかたな・・と感じました。

そうか、それならこちらもお人よしではありません。




じゃあ家賃半月負けろ




と吹っかけました。言ったもの勝ちのアメリカ。
さすがにこれはヤクザな要求だな・・と思いまし
たが。

実害は被っていませんが、1) 契約を予定通り
履行開始できていない上に、当日朝に通知し
てくるという不誠実さ 2) こちらは引越し前に
全部部屋を掃除したいからこそ契約開始日
と引越し 日をずらしていることは前から言って
いる通りでそれはそちらも知っているでしょう?
と一応逃げ道を断って強気で出ました。

ただ、実際はやはり実害を被っていないのが事
実なので、半月オフは無謀な要求です。

結局アパート側も大いに悪かったと認めてくれ、
結局引越し日から1週間の家賃オフで合意に
いたりました。

いやあ、よかった。もちろんカーペットは新品
になりました。

こんな感じで家探し~引越しまでを済ませました。

引越し作業そのものについては、日本とあまり
変わりなかったです。日本の業者さんを使いま
したが、食器の梱包からベッド解体 & 組み立て
まで、全部やってくれて助かりました。


今日の激写;
最大の変化はバスルーム & 洗濯機

ミラーの奥が収納(ミラーが汚れていたので交換中)














上が乾燥機、下が洗濯機 (工業デザイン?)