水曜日, 7月 13, 2005

床屋で Don't worry

NYに来る前から不安だったことがある。床屋だ。

日本でも初めて行く床屋は緊張というか、うまく
やってくれるか心配になるが、それがアメリカに
なったら一体どんな頭になってしまうのか。
ひょっとしたら羊の毛を刈るように扱われるので
はないか・・。

まずはいろんな人に情報を仕入れるところから
始めたのだが、ほとんどの人は日本人客向けの
美容院(日本人スタッフが、日本語で、日本と同
じような段取りで散髪)に行っているようだ。
料金はふざけたことに$50~$70らしい。

せっかくNYに来たのに、これではつまらない!
trial and error のtrial もしないのは軟弱者だ。
しかも高い!足下見やがってと憤りを感じたの
で、意地でもローカルの床屋に行くことに決めた。

まずは予約をすることから始めたが、いきなり
主導権を向こうにとられた。17:30で頼むと伝え
たら、「17:00ならやってやる」とのこと。他を探す
のも面倒なので承諾した。

(なお、これまで2度ここに行ったのだが、2回目
の予約は17:00で頼んだら、16:30ならいいぞとの
答えが。どうやら常に30分手前が好きらしい。)

時間通りに到着して、散髪開始。
口頭で希望をうまく伝えられるか不安だったので、
紙に書いて持って行って、それを渡した。

書いたことは以下の通り、

--------------------------------------------------
Just a trim and thin out on the whole, please
don't cut too short.

Leave the bangs just long enough to hide my
eyebrows.

Sideburns, just a trim naturally

Please don't use hair clipper, only use scissors
--------------------------------------------------

上から順に4つ、


全体的に切って、すいてくれ。短く切りすぎないでくれ。

前髪は眉毛が隠れるくらいの長さにしてくれ。

もみ上げは自然にカットしてくれ。

バリカンは使わずに、ハサミだけでやってくれ。


実にシンプルで、これならどんな床屋も間違えようもな
いだろう。床屋のオヤジもこれを見てニンマリしながら
頷いていた。まずは順調な滑り出しだ。私の人生にお
いて、床屋にてこれほど先が読めない展開があっただ
ろうか。

さて、途中からちょっと切りすぎモードに入ってきたの
で、「その辺でいいよ」と伝えたら、彼は一言、、、
「Don't worry」。おいおい、そういう問題じゃなくて、
俺がいいって言ってるんだ!まあ、多少切られすぎたが、
許せる範囲だったので、よしとした。

終わってみれば、所要時間は20分、料金はチップ込
みで$25。髪を切っただけなのに、異常な高揚感と
達成感。これでローカル床屋も怖くない。


今日の激写;
日曜朝、がらんとした地下鉄駅構内の様子