目的は純粋に観光。
友人からは、「アンタがフランスとはね、笑える」(by
MKK) という笑えない言葉を貰ったが、異論はない
(正確には「似合わない」だったかはよく覚えていな
いがその類)。
せっかくなので、以下の3回シリーズでフランス旅行
の trial and error を記すことにする。
①インド航空編
②モンサンミシェル編
③パリ編
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ようやく旅行本編で、モンサンミシェルについて。
今回の旅行のメインイベントは、パリではなくこの
モンサンミシェルだった。もともとは妻が切望した
場所で、KJM夫妻も絶賛したこの世界遺産にも
認定されている場所、私も楽しみにしていた。
パリから行くにはいくつかの手段があって、旅行会
社主催の一日バスツアーで行く場合と、TGVという
フランス版新幹線とローカルバスの乗り継ぎで行く
手段。私たちはスケジュール的な問題もあり、後者
を選択した。
TGVに乗って鉄道でフランス国内を旅行だなんて
考えただけでも嬉しくなっていた私であった。
朝から天気は快晴で、昼用のパンをPAULで買って、
パリからTGVに乗ること約2時間でレンヌ駅に到着。
トラブルはそこで起こった。
バスが・・バスがない!
バス乗り場で、12時30分発のバスチケットを買おうと
したら、売り場のおばちゃんが、「次は17:30だよ」と。
17:30まであと5時間もどうすんだよ!
ウッソ、だって、12時半にあるってガイドブックに書い
てあるし、TGVチケットの手配をしてくれたJCBプラザ
の人だってそれでいいって・・(最終的な確認を自分
でしなかったのが僕らが悪いのだけどね。しかもパリ
に着いてから訪れたJCBプラザに置いてあった紙に
は、11時半の次は17時半って書いてあったことに後で
気づいた)。
とまあいきなりエライ目にあったのさ。
タクシーで行くには遠すぎるし、あぁ、17:30で行くしか
ないかと諦めかけた時に・・・。
「あのぅ、モンサンミシェルに行くんですか?私たちも
行くので良ければレンタカーをシェアしませんか?」
と日本人の方が声をかけてくれた。いきなりの日本語と
状況が状況だけにドキッとしたが、
捨てる神あれば拾う神ありの心境だったよ、まさに。
もちろん、「はい、是非お願いします」と即決。
この日本人の方もご夫婦でいらしていた。僕らと同じ
ようにTGVでレンヌまで来たものの、バスがなかった
という状況。
余談だが、このご夫婦は尊敬に値する。私は感動した。
レンヌ駅には、僕ら同様バスを逃して困っていた感じの、
目の悪い旦那さんと手をとって連れているその奥さん
(日本人)夫婦がいたのだけど、この、私達に声をかけて
くれたご夫妻は、敢えて同じように、「一緒に行きません
か」と自分から声をかけたのだ(まだその辺にいるはず
だからと、レンタカーの事務所から外に出て探してですよ)。
私は自問した。これと同じことを自分ができるだろう
か。海外だけでなく日本でも車の運転をロクにしてこ
なかった自分が、海外で、おそらく困っているだろう
夫婦を単純に助ける気持ちで声をかけて一緒に車に
載せて行けるかどうか。
できないだろう、まだ今の私には。でも、できるように
なろう。心がけ次第だ。
さて、車も決まり(9人乗りのフォルクスワーゲンのワゴン
で、ディーゼルエンジン、マニュアル操作)、いざモンサン
ミシェルへ。地理もよくわからなく、手探りで標識を注視
しながら向かったが2時間くらいで無事に到着!
途中、同乗したこの夫妻と色々な話をした。
この経験ができただけでも、今回旅行に出た価値はあっ
たと思う。
私達はモンサンミシェルにホテルをとっていたので、この
二組の夫婦とは、モンサンミシェルの入り口で別れた。
住所や連絡先も交換せず、袖が触れ合った程度の出会い
かもしれないが、きっとまたどこかで会える気がする。
ホテルは妻が電話で予約していたのだが、これがとても
小奇麗な、洒落たホテルだった。ロフトもある。
なお、モンサンミシェルに宿をとる場合は、島内か島外かで
悩むが、今回の結論は島内。島外であれば、外からモンサン
ミシェルの美景を眺めることができるとアドバイスする人が
多いが、島内に宿をとってもちょっと歩けば島全体を眺める
場所に出られる。かつ、島内を時間を気にせずくまなく散策
できる点もよい。
モンサンミシェル修道院そのものの拝観(?)も、結構な距離
を歩くことになり、観たという気にさせる。
また、潮の干いた干潟を遠くまで眺めるのは飽きない。
双眼鏡がここでも活躍したことは言うまでもない。
夕焼けの美しい眺望と、夜明けの太陽が昇るさまは言葉では
形容しがたい。読者の方がモンサンミシェルに行く機会を得た
なら、宿泊をオススメする。 フランスに行かれる場合は、是非
モンサンミシェルに足をのばしてみてください!
途中で電池が切れてデジカメが使えなくなったのが悔やまれる。
翌朝、バスでレンヌまで行き、再びTGVに乗ってパリへと帰った
が、この時点で今回の旅行は十分充実したものであったと納得
している私と妻であった。
(③パリ編に続く)
今日の激写;
感動のモンサンミシェル
※モンサンミシェルについては、電池切れによりデジカメで激写ができません
でした。よって、TGV以外は「絵葉書」を激写したものですが実物は絵葉書より
も素晴らしいことを敢えて記しておきます。
フランス国内をTGVで移動

モンサンミシェル①(絵葉書を激写)

モンサンミシェル②(絵葉書を激写)
モンサンミシェル③(絵葉書を激写)

モンサンミシェル④(絵葉書を激写)
