英国への転勤が決まり、筆者が欲しい情報として最も
少なかったものが、この資格の情報です。
アテロームもそうでしたが、今回は情報の隙間を埋めた
いと思います。
CFA(UK)のIMC
という資格です。
筆者がこちらのある会社で働くには、この資格取得が必
須でして、転勤が決まって真っ先に言われたのが、
この試験日本で受かってきてね
ということでした。
CFAというのはアメリカの証券アナリスト協会みたいな
もので、その名を冠する資格(CFAという資格)の運営を
行っています。
世界の金融関連の資格の中でも、会計士などではなく民
間レベルでは最も権威のあるものの一つで、これがあれ
ば、
①「勉強を続ける努力」という能力がある
②金融について一定の知識がある
③当然(この分野の)英語はネイティブ並みに話せる
ということを証明できます。
冒頭に述べた試験は、この資格とは異なりますが、英国
のCFA協会が独自に運営している英国内の試験です。
日本でいうと証券外務員と証券アナリストを一緒にした
ようなものでしょうか。
なお、このIMCには2ステップあります。
1・・・金融資本市場全般に関する知識と英国やEUの規制
に関する知識、英国の税制に関する知識
2・・・証券分析について
二つ別々の試験です。筆者は、日本の証券アナリストの資
格をもっているので、会社の規定で2は免除。
しかし、1の合格が必須です。
ステップ2も受かれば、本物のCFA試験の8割か9割方は達成
できるというサジェスチョンがHPにはあります。
今回受けて思いましたが・・・
勉強しないと受かりません
これがすべてです。。あたりまえですが。
ただハードルは高いです。英語ですから。。
ステップ1は100分の試験。勉強すべき範囲は広く(浅く)で、
当然英語の試験。税制だけですが計算問題もあります。これ
がそれなりに多く出ます。得点源ですが難易度に幅があるの
ではまると痛い。
この試験、オンラインで受けます。
テストセンターなる場所に行って、パソコン相手に試験を
受けます。毎日受けられるので、一度落ちても何度でも日程
が空いていれば受けられます。
その都度料金は200ポンドくらい払いますがね・・・
筆者、一度落ちました・・・
ずーっと「受けないとなあ」と思いつつ、多忙にかまけて11月に
なってしまいました(渡英は11月末)。
問題集だけ10月末に購入済みだったので、11月から勉強を開始。
まずこの戦略が甘かった。。。。
問題の一つ一つについて、回答には大小少しずつの解説があるの
ですが、6割は基本的に、
テキストのここを見ろ
出たな、商業主義。
・・・俺テキストないんだけど
ということであわてて11月に入ってテキストを購入。アマゾンジャ
パンで買ったら14日待ち。仮にうまく届いても、渡英の2週間前です。
やばい
「でへへ 受けませんでした」とは言えない・・
この時点でえいやと一度受けてみました。
問題集は相当やったので、根拠のない自信がありました。
しかし、所詮は特定の質問に対する答えがわかっているだけで、
少しでも質問の意図が外れると途端にパニクリ、あえなく失敗。
ただ、それでも自分的にはまずまずという感触でした。なので、テキ
ストやったら満点だぞこれはと前向きに考えるようにしました。
やっとテキスト来ました。
問題集の3割増しで分厚い・・
萎えました、が超激務の中で勉強して渡英前に受かったらカッコがつ
くじゃないですか。
それに、渡英したらまともに勉強する時間なんてないと現実的な見方
も後押しして、かなりの緊張感をもって勉強。。
妻には迷惑をかけました。土日くらいしか勉強できないので、11月
最後の連休もバーッと勉強に充てさせてもらいました。
ありがとう
文句ひとつ言わずさくらと男児の面倒見を一手に引き受けて妻には
感謝です。本当にすまなかった。
サラリーマンの妻としてこれ以上の支持はありません。
ということで、11月最終週に再度受験しましたが、受けた時点でこれ
は大丈夫だろうと漠然とした充足感で帰ることができました。
結局合否は渡英の日のフライトのラウンジでオンラインでチェックし
て分かりましたが、あれほどほっとした日はなかったです。
落ちていたらあの日のビジネスクラスの渡英フライトは地獄だったと
思います・・・
転勤決定後の2か月はこの試験のおかげでどんよりした気分でした。
ということで、後輩諸君のために教訓です。
CFA IMCは、
①舐めると絶対に受からない
勉強が必要
②テキストと問題集 両方買うべし
③日本にいる間に受かったほうが断然
いいし、渡英後は受ける暇なんてない
④やっぱり英語は最低限必要だと思う
マイナーな試験なんですがね・・思い出に残るチャレンジでした
久しぶりにお勉強