日曜日, 2月 18, 2007

母のセンス、落花生

時々、筆者の実家や妻の実家が日本の食べ物や
アメリカでは手に入らない ”痒いところに手が届く”
ちょっとした雑貨・小物を航空便で送ってくれます。

これがすごくありがたく、箱を開けるときはいつも
年甲斐もなくワクワクしてしまう筆者。

先日、筆者の母がいろいろ送ってくれました。半分
くらいは筆者が日本のアマゾンで買った書籍や雑
貨、それ以外は母任せでした。

毎回、母が送ってくれるアイテムの中には、これを
入れるとはすごいアイデアだな・・・と驚かされる
ものがあります。

なんていうんですかねえ、自分の母ながら、センス
のよさを感じるのです。

限られたスペースの中に何を詰めるか。何を送った
ら相手はどう感じるか、決して役に立つものだけで
はなく、精神的にゆとりを持てるものは何か、いつも
悩んで入れてくれているのだと思います、ありがとう。


今回筆者がおぉ!と驚かされたもの・・・それは、、、










静岡産の落花生








落花生ですよ!これには一本とられました。しかも
地元静岡産。いやあ、完全に筆者の負け。

もしピーナッツを大量に送ってくれたら、感謝こそし
ますが、そこからセンスは感じないと思います。


『あ~、やられた』と考える意識の底(条件)にあるも
のは、



①NYでも入手が難しい


②NYで入手できても、とても高くおいそれと買えない


③仮にここが日本でも、自分から買わないタイプのもの


④気持ちに訴える何かがある




今回の落花生は完璧に①~④をカバーする絶品。

まず①、アメリカではピーナッツが極めてポピュラー
なので、殻のついた落花生はおそらく入手困難だと
思います。本音を言うと探したことないのでわかりま
せんが、ピーナッツで代替が利く以上、扱っていると
ころは限られてくると思います

しかも、静岡産の殻つき落花生はおそらくゼロでし
ょう。

なお、NYではピーナッツってこんな高いっけ、、、と
思うくらいいい値段です。

②ですが、入手困難である以上は高いのは当たり前
かと。ただでさえ中国や海外産でない、日本産の落花
生は値段も張るらしいですから。


続いて③、筆者、自ら殻つき落花生を購入したこと
はありません。あれば喜んで食べますが何でこれま
で買ったことがないんだろう・・・すごく不思議。

きっと、

『あ・・今日は殻つき落花生でもつまみにして酒でも飲むか』

とか、

『たまには落花生もいいんじゃないか?』

とか、そういう発想が生まれにくいアイテムなのでは
ないかと。

でも思い出してみると、筆者の実家ではよく落花生
を食べていました。父が買ったのか母が買ったのか
は不明ですが、ピーナッツではなく、落花生でした。

新聞を食卓に敷いて、殻が飛んで後で掃除が面倒
にならないようにしてぱちぱちむきながら食べていま
した。

話題がそれますが、落花生、子供の頃は、まとめて
殻をむいて豆をたくさん取り出しておいて一気に食
べていませんでしたか?

親はひとつずつむいて食べていました。なんでいっ
ぱいむいて食べることに集中しないんだろうと子供
の頃は思っていた筆者。行儀悪いからやめなさいと
怒られたこともあったような記憶が・・











若かった・・・





今はしません。きっと、あの殻をむく”間”がいいの
ですよね。

食べる楽しみに集中した子供の頃と、殻をむいて
のんびり食べるよさを知っている大人の違いでしょ
うか。



話を戻し、④です。今回の落花生には、深く気持ち
に訴えるものがありました。

小さい頃の自分や家族の表情、実家の様子、母が
どういう気持ちで落花生を入れたかなど、あれこれ
考えました。


散々な思いをしたフロリダトリップから帰ってようや
くゆっくりできる金曜の夜、静岡新聞でなく、NYタイ
ムズを下に敷いてカリフォルニアワインとともに食べ
る落花生にはいろいろな味と思いが詰まっていまし
た。


今日の激写;
安堵の金曜日