久しぶりのこのコーナー、生意気な記事の多いニュー
ヨークタイムズをいじろうという名目で書いていますが、
昨日、アメリカの住宅賃貸市場について、現状を詳し
く報じていました。実態を知るにはよい記事かと思い
ました。
Rents Are Rising Rapidly After Long Lull
記事本文はココ
(しばらく経つと記事は無料で読めなくなると思います)
この6月と7月、2ヶ月連続でアメリカの住宅賃貸価格が
昨年に比べて3-5%上昇したそうで、これは過去4年で
最大の上昇幅だそうな、、、
賃貸市場の需給がタイト化している合理的な理由は多
くあるのですが、記事を読む限り、事態はちょっと異常
です。
住宅価格が急騰して、多くのアメリカ人が家や分譲マン
ションを購入するなか、賃貸物件は無視され、2004年
末の賃貸物件の空家率は政府が統計を取り始めた19
60年代で最高の10.4%に達していたそうです。
大型複合施設など、物件によってはレント価格が2002
年と2003年には低下していたとか。
歪みが続いた後には逆の動きで修正が入るわけで、
住宅価格も上がり切ってアップアップ、借り入れコストで
ある金利もだいぶ上昇して支払いは相当苦しいという住
宅投資には逆風の環境下、割安に放置されていたレント
市場に需要が集中し、低迷続いた価格もついに急騰に
転じたという絵でしょうか。
他人事ではありません。筆者も賃貸アパートに住んで
いる身、次の契約時に価格が上昇することは必至で、
新しい物件を探すことになったとしても覚悟が必要で
す。
ニューヨークなどの都市部では昨年後半だけで5%も
上昇、ここ3ヶ月は不動産業者ですら実勢に合わせた
価格上昇にキャッチアップするのがやっととのこと。
ちなみにマレーヒルというマンハッタンの真ん中辺り
の家賃については驚いたことに、1ベッドルーム
(1LDKにあたります)の相場が6ヶ月前には$2400
~$2500だったのが、$3200~$3300とか。
たった半年で3割近くもアップですか・・・
ちなみにニューヨーク地区はアメリカのほかの地区と
は異なり、常に強い需要と限られた物件のせいで、
賃貸価格が下がったことがないだけでなく、最近はそ
の上昇に拍車がかかっているようです。
家なき子になったら芸を身につけ駅でパフォーマン
スでもしないと、、、、
今日の激写;
なし