土曜日, 10月 28, 2017

秋の湖水地方 紅葉を歩く②

子供たちが山歩きできる年齢になっ
たので、今回の湖水はハイキング
をメインアクティビティにしました。

とは言え皆が山道を10キロや20キ
ロも歩けるわけでもなく、長くて
も6キロ、約2時間です。短ければ1
時間ほどのショートウォーク。

1日の過ごし方としては、午前中か午
後をハイキングにあて、もう半分は
ホテルのプール。天気も見ながらです。






地図編





使った地図は二つ。

Ordnance Survey (OS) の、OL5
湖水の北東部をカバーする2万5千
分の1の地図。4センチ1キロでマス
目があり非常に見やすい。

OSはもともと英国の軍事目的の測
量を国から命じられた歴史ある測量
局です。正確には位置づけを調べて
いませんが、日本の国土地理院の
ようなものでしょうか。


地図は公式価格は約9ポンドですが、
アマゾンで6ポンドくらいで買えま
す。このOLシリーズは主にハイカー
が使用するので、防水加工された
ものも販売されています。実物を
見ていませんが、ラミネート加工
でもされているのか・・・ただ値段
は14ポンドほどと、結構高い。

地図を買うと、スマホで同地図を
ダウンロードできるコードもつい
て来ます。OSのアプリを入れれば、
色んなルートもダウンロードでき
ます(有料なものもたくさん)。

スマホなので当然GPS連動、歩きな
がら現在地がすぐ分かるのは助かり
ます。


今度はここに行ってみようとか、ル
ートを作るだけでも楽しいです。























緑の線でフットパスを網羅しているので、
便利です。当然、等高線や地形も詳細に
示してあり、色分けも分かりやすく、ハ
イカーの基本地図となります。







もう一つは、こちらも地図で有名な
collinsのShort walks in the Lake
District を購入。地図はOSのものを
使っています。縮図も基本は2万5千
を維持して掲載されてあります。な
ので長くても7キロとか8キロ。

半日ウォーキングに最適なルート選
定です。これを制覇するのも楽しい
でしょう。

これが本の中身。実際ここは筆者た
ちも歩いたルートです。





















全20ルートのエリアの解説や見どころ、
難易度、距離や時間などが書いてある
ので筆者達のような初心者に優しい。

この二つの地図を準備段階から使いま
した。









続いて道具編



子供たちは本格的なハイキングは初
めてなので、ブーツを買うところか
ら。

アウトドア用品では、英 Karrimor
がとても手ごろな値段で手に入るの
で、近くのスポーツショップで試し
履きもしてから購入。

サイズが微妙に違うと歩きづらいの
で、インソールも使ってサイズ調整。

完全防水のくるぶしまで覆うミドル
カットが30ポンドもせず買えるのは
さすがアウトドア天国のイギリス。

































大人は以前より使っているアディダス
ローカットのトレッキングシューズ
を使いました。

アディダスのアウトドアブーツは全般
的に幅広で値段も手ごろ。日本人にも
合うと思います。テレックスのスイフト
シリーズのローカットは特に軽いので、
山でなくても旅行用途でも役立ちます。

イギリスではこのミドルカットバージ
ョンも120ポンドほどで、手が出しや
すいです。


春夏の晴れた日帰りハイキングであれ
ば、ローカットトレッキングシューズ
で全く問題なしです。

しかし、秋冬の雨が多い時期はミドル
カット以上がいいと思います。特に
湖水は雨が多く、歩く日の天気にかか
わらずぬかるみが予想以上に多かった
です。岩場も、低い山でも相当でした。

晴れていても前日の雨でフットパスが
かなりの水浸しということは多く、ロ
ーカットだとうっかり泥とかに足を入
れると容易にくるぶしまで浸かります。

子供たちはただでさえ慣れていないの
で、防水のミドルカットにしておいて
正解でした。

なお、筆者達が歩いた場所ですら、本格
的にゲイター(脛から足元までおおうカ
バー)をしている人も少なくありません
でした。もちろんこの先もっと山の奥に
行くのかもしれませんが・・。

ただ筆者達以上に軽装な散歩姿の人も。
結局は慣れとリスクテイク姿勢の違いか
もしれません。

子供のレインコートはもともと日本で
モンベルのアウトレットで買ってあった
ものを使用。








































あとはトレッキングポール。低距離かつ
低山なので、子供達にだけ1本ずつ持たせ
ました。




































筆者が子供の頃、祖父母の家の裏山に
登るときに、杖を貸してもらってそれ
がとても嬉しかった記憶が残っていま
す。

実際にうまく使えなくても、自分のス
ティックを持たせてもらえるという
喜びは、子供には思い出として強く残
るはずです。

そういう思いで渡しました。

アルミ製、一本250グラム。縮めた時
のサイズが55センチまで短くなるもの。

英アマゾンでベストセラーのトレッキン
グポールは値段はせいぜい16とか17ポン
ド(ペアの値段)。

この値段でアンチショック機能もついて
いて、一流メーカーのものと比較しても
遜色ないものがほとんど。

カーボンとかブランドにこだわりがな
ければ、バリュー重視で最初はこうい
うもので十分です。

上の子は、ポールを使いこなしていま
した。岩場や水場で、自分の足がもう
一本あるみたいで便利だねと一人前の
感想まで。

下の子は平坦な場所以外は筆者が手を
引く機会も多く、まだポールは早かっ
たです。逆にその時は妻が使えるので、
ショートハイキングであれば、家族で
ワンペアだけあってちょうど良いかも
しれません。



・・ここまで準備段階だけで長くなって
しまったので、歩いた本編は続きで。