日曜日, 10月 29, 2017

マルドワインの季節

10月ももう終わり。

湖水から戻った週末は朝が4度まで
冷え込みました。

朝ランニングも今季初の手袋。


テスコに買い物に行ったらマルドワイ
ンが売っており、つい2本購入。

クリスマスマーケットの定番ドリン
ク。所謂ホットワイン。

ハロウィーンもそうですし、もうそう
いう時期だなあとしみじみ。

シナモンや砂糖、オレンジなどを入れ
て温めた mulled なワインです。

赤ワインに自分でマルドワイン用の
バッグを入れて作る手もあります。




お値段5ポンド。テスコプライスで安い。

























説明書き通り、ソースパンで沸騰させ
ないようじんわり温める。

湯気とともにあの甘い香りが・・





カップは以前ドイツのマーケットから持
ち帰ったものを。自宅でも雰囲気が出ま
す。




































香りを楽しみ・・・ゴクり











おいしい・・・・













気分はクリスマス
マーケット













このテスコのマルドワイン、バカにでき
ません。イメージ通りの味。

週末に自宅でのんびりするときに使える
一杯です。

土曜日, 10月 28, 2017

秋の湖水地方 紅葉を歩く②

子供たちが山歩きできる年齢になっ
たので、今回の湖水はハイキング
をメインアクティビティにしました。

とは言え皆が山道を10キロや20キ
ロも歩けるわけでもなく、長くて
も6キロ、約2時間です。短ければ1
時間ほどのショートウォーク。

1日の過ごし方としては、午前中か午
後をハイキングにあて、もう半分は
ホテルのプール。天気も見ながらです。






地図編





使った地図は二つ。

Ordnance Survey (OS) の、OL5
湖水の北東部をカバーする2万5千
分の1の地図。4センチ1キロでマス
目があり非常に見やすい。

OSはもともと英国の軍事目的の測
量を国から命じられた歴史ある測量
局です。正確には位置づけを調べて
いませんが、日本の国土地理院の
ようなものでしょうか。


地図は公式価格は約9ポンドですが、
アマゾンで6ポンドくらいで買えま
す。このOLシリーズは主にハイカー
が使用するので、防水加工された
ものも販売されています。実物を
見ていませんが、ラミネート加工
でもされているのか・・・ただ値段
は14ポンドほどと、結構高い。

地図を買うと、スマホで同地図を
ダウンロードできるコードもつい
て来ます。OSのアプリを入れれば、
色んなルートもダウンロードでき
ます(有料なものもたくさん)。

スマホなので当然GPS連動、歩きな
がら現在地がすぐ分かるのは助かり
ます。


今度はここに行ってみようとか、ル
ートを作るだけでも楽しいです。























緑の線でフットパスを網羅しているので、
便利です。当然、等高線や地形も詳細に
示してあり、色分けも分かりやすく、ハ
イカーの基本地図となります。







もう一つは、こちらも地図で有名な
collinsのShort walks in the Lake
District を購入。地図はOSのものを
使っています。縮図も基本は2万5千
を維持して掲載されてあります。な
ので長くても7キロとか8キロ。

半日ウォーキングに最適なルート選
定です。これを制覇するのも楽しい
でしょう。

これが本の中身。実際ここは筆者た
ちも歩いたルートです。





















全20ルートのエリアの解説や見どころ、
難易度、距離や時間などが書いてある
ので筆者達のような初心者に優しい。

この二つの地図を準備段階から使いま
した。









続いて道具編



子供たちは本格的なハイキングは初
めてなので、ブーツを買うところか
ら。

アウトドア用品では、英 Karrimor
がとても手ごろな値段で手に入るの
で、近くのスポーツショップで試し
履きもしてから購入。

サイズが微妙に違うと歩きづらいの
で、インソールも使ってサイズ調整。

完全防水のくるぶしまで覆うミドル
カットが30ポンドもせず買えるのは
さすがアウトドア天国のイギリス。

































大人は以前より使っているアディダス
ローカットのトレッキングシューズ
を使いました。

アディダスのアウトドアブーツは全般
的に幅広で値段も手ごろ。日本人にも
合うと思います。テレックスのスイフト
シリーズのローカットは特に軽いので、
山でなくても旅行用途でも役立ちます。

イギリスではこのミドルカットバージ
ョンも120ポンドほどで、手が出しや
すいです。


春夏の晴れた日帰りハイキングであれ
ば、ローカットトレッキングシューズ
で全く問題なしです。

しかし、秋冬の雨が多い時期はミドル
カット以上がいいと思います。特に
湖水は雨が多く、歩く日の天気にかか
わらずぬかるみが予想以上に多かった
です。岩場も、低い山でも相当でした。

晴れていても前日の雨でフットパスが
かなりの水浸しということは多く、ロ
ーカットだとうっかり泥とかに足を入
れると容易にくるぶしまで浸かります。

子供たちはただでさえ慣れていないの
で、防水のミドルカットにしておいて
正解でした。

なお、筆者達が歩いた場所ですら、本格
的にゲイター(脛から足元までおおうカ
バー)をしている人も少なくありません
でした。もちろんこの先もっと山の奥に
行くのかもしれませんが・・。

ただ筆者達以上に軽装な散歩姿の人も。
結局は慣れとリスクテイク姿勢の違いか
もしれません。

子供のレインコートはもともと日本で
モンベルのアウトレットで買ってあった
ものを使用。








































あとはトレッキングポール。低距離かつ
低山なので、子供達にだけ1本ずつ持たせ
ました。




































筆者が子供の頃、祖父母の家の裏山に
登るときに、杖を貸してもらってそれ
がとても嬉しかった記憶が残っていま
す。

実際にうまく使えなくても、自分のス
ティックを持たせてもらえるという
喜びは、子供には思い出として強く残
るはずです。

そういう思いで渡しました。

アルミ製、一本250グラム。縮めた時
のサイズが55センチまで短くなるもの。

英アマゾンでベストセラーのトレッキン
グポールは値段はせいぜい16とか17ポン
ド(ペアの値段)。

この値段でアンチショック機能もついて
いて、一流メーカーのものと比較しても
遜色ないものがほとんど。

カーボンとかブランドにこだわりがな
ければ、バリュー重視で最初はこうい
うもので十分です。

上の子は、ポールを使いこなしていま
した。岩場や水場で、自分の足がもう
一本あるみたいで便利だねと一人前の
感想まで。

下の子は平坦な場所以外は筆者が手を
引く機会も多く、まだポールは早かっ
たです。逆にその時は妻が使えるので、
ショートハイキングであれば、家族で
ワンペアだけあってちょうど良いかも
しれません。



・・ここまで準備段階だけで長くなって
しまったので、歩いた本編は続きで。



秋の湖水地方 紅葉を歩く①

10月下旬のハーフターム。

世界どこでも、何をするにもよい季節です。
食べてよし、運動してよし、旅してよし、
読んでよし。

何もしなくてもよし。

静かに時を過ごすだけでも幸せな気分にな
る秋ですね。

幸い1週間の休みが取れたので、ずっと気
になっていた秋の湖水地方に行ってきまし
た。

ロンドンからは車で5時間ほど。さすがに
遠いです。1000キロ超は全部で走ります。

スコットランドほどではないですがね!

行くだけで、休憩も入れて6時間は見るのが
普通でしょうか。

スコットランドほどではないですがね!!




これまで湖水には春夏の2回を家族で、夏
に1度単身バイクで訪れています。












これは4年前の夏 7月下旬
























































こちらは3年前の春 5月下旬




































































それで気になっていた秋はどんなだったか・・?







こうでした。いずれもハイキング中の景色。車で
はこういう景色は望みにくいです。少しでも上に
登らねば。





















































































10月末くらいが紅葉のピークと言いますが、
まさにその通りでした。今回はハイキングを
メインアクティビティの一つにしたので、美
しい季節を堪能することができました。

しかし、雨の多い英国。なかでも北エリア
はしょっちゅう洪水やらで苦しむ秋。湖水
地方も例外ではありません。

筆者が行く前の週は相当長い間、多量の雨
が降ったようです。前の週にホテルから電
話がありました。


ホテル;〇〇さんですか?

筆者;んちゃ!

ホ;実は週末の雨でファミリールームが
使えなくなってしまいました・・かわり
に部屋を二つ用意しますのでいいですか?

筆;もちろん。それは大変でしたね






ということで、子供たちは2階建てベッ
ドは断念でしたが、それはこの際やむを
得ない。

ホテルの部屋は隣どうし、湖に面した広
いツインルームでした。一つは角部屋で
さらに少し広い。

さすがに終日ハイキングできるほどのメ
ンバーではなく、雨も想定して屋内の
プールを備えたホテルにしておきました。



今回の拠点は、北エリアのアルス湖。





アルスウォーターはここ
















2度目の春もここに来ています。ホテル
は別でしたが。

観光客にとって湖水でお約束の街はウ
ィンダミアでしょうが、かなりの観光
地なので、ややがっかりするケースも
あるかと思います。

あれはあれとして良いとして、本当の
湖水を満喫するにはもっと別の場所の
方がよいというのが筆者の感想です。

正確に言えば、ウィンダミア以外どこ
か一つでいいから行ってみる。これが
ポイント。




その点アルス湖は、大きさでは湖水地
方2番目で、集落は小さいながらも地
元のカジュアルなレストランやちょっ
としたショップ、カフェなどが揃って
おり困りません。

それでいて、人があまりいないトレッ
キングコースが街から徒歩5分も行け
ば東西南北どの方面にも伸びていて、
まさにハイカーの天国。

南のグラスミア、西のケズウィックま
で豊富なフットパスがあり、車や自転
車があれば何日でも楽しめる素晴らし
いエリアです。


ホテルの部屋から。湖対岸にもフット
パスがずっと続いています。


































10月は気温もまだ最低気温が一桁まで行か
ない日もあり、筆者達が訪れた時も毎日16
度くらいまで日中は上がりました。

ハイキングも岩場や坂がかなりあるので、
雨が降らなければ汗ばむほどです。10月は
黄金の景色もあり、また来たくなる季節で
す。

雨はさすがに多く、5日間のうち、半分は曇
りか雨。ざーざー降るよりも、霧雨のような
細かい雨がサァーッと流れるように降ります。

雲による暗さはあるにせよ、雨自体は細かい
ので視界を遮らず、雨で濡れた紅葉の景観は
また一段と静かで美しいのです。


やや初回は取り留めない記録になりました
が、秋の湖水は来る価値がありました。

特に、子供がハイキングが楽しめる小学生
くらいだとなお良いと思います。

小さすぎると外でのアクティビティが限ら
れるので、晴れの多い夏の方が良いかも
しれません。


次回はハイキングについてです。

水曜日, 10月 04, 2017

車検時に日本未導入カラーを見物

イギリスは毎年車検があります。ただ日本とは
違い、安いです。時間も1時間もかかりません。

小排気量だから免除されるわけでもないです。

先月下旬に済ませましたが、1年ぶりのディーラー
さんだったのでバイクをじっくり見てきました。









これは筆者の愛車。MOTだけでなくサービス
(オイル交換とか消耗品交換など)も受けて
半日がかり。




































まずこちら。CBR500Rのオレンジ/黒です。欧州では
400ccではなく500ccなのです。





























日本では赤・白・黒だけですよね。このオレン
ジがエラくカッコいいです。でも売れないのか
な、キツい色は。








続いてこちら。

真っ黒のアフリカツイン。2017モデル。これも
日本未導入です。































艶消しブラックで、新車なのにマフラーまで
真っ黒のREMUSに変えてあります。引き締ま
って見えるので、スポーティな印象です。

あのどうだ感があるアフリカツインがまるで
別のバイクのような印象です。

なんで日本で黒を導入しないのか理解に苦し
みます。最初はとにかくトリコで売るのか
な・・・


Remusの黒のマフラーは、雑誌でもトリコカ
ラーとの組み合わせで見ました。とてもよい
です。

アフリカツインの標準マフラーは見るに堪え
ないので、真っ先に手を入れたいところでは
ないでしょうか、オーナーの皆さまは。

他にも多くの新車と中古車を見て、改めて
バイクって男(女も)のロマンだなあ・・・
と感じました。



竹鶴 ツーリングの友

寒くなってきてお酒の話題が続きます。










妻のお父さんに頂いた竹鶴。ジャパニーズ
ウィスキーはこちらではとても高いです。

なんだかもったいなくて、これまで開ける
ことができませんでした。

それが8月に、他のものをすべて飲んでしま
ったのでようやく開栓。













チーズとともに。































まろやかです。甘さもありますが、残りま
せん。香りは一瞬ふわっと来ますが、
スッと消える。

完成されている印象です。香りも味もマイル
ドで、オールマイティ。よい意味でパンチが
効いていないので、スイッと飲めます。

とにかく飲みやすく、気軽なウィスキーでは
ないでしょうか。すべての人に勧められる
優しい味です。これを飲めば、ジャパニーズ
ウィスキーが有名になるのもよく分かります。


以前、2011年に竹鶴の21年も飲んでいます
あの頃はスコッチの美味さを全く分かって
おらず、がぶ飲みして惜しいことをしまし
た。


なお今回の竹鶴は、スコットランドのツーリ
ングにも持って行きました。

もちろんボトルではなく、スキットルに入れ
て。寝酒です。











スキットルはスノーピークのチタン製。
170ミリリットル入ります。







毎日少しずつ舐めるように。。
これはジョンオグローツの宿かな。































ホテルで毎日、食後に部屋で楽しんだ日本
の味。

スコットランドで飲んだジャパニーズウィ
スキーは控えめで優しく、まるで日本その
ものでした。


グレンゴイン10年を飲んでみた

久しぶりのウィスキー日記です。

久しぶりですが、













酒量を控えていた
わけではありません













あえて強調することではないですね・・














むしろ寒くなってきて
飲みまくってます














・・はいこれもどうでもいいですね












さて、

夏のスコットランドツーリング前に家に
あったスコッチ数本はすべて飲んでしま
ったので、ついに妻のお父さんに頂いた
竹鶴を常飲酒としていたのでした。

今日の時点で竹鶴はもうあと少ししかあ
りませんが、こちらは別途綴りたいと思
います。






竹鶴が少なくなってきたので、スコッチ
ウィスキーの新顔にトライ。

せっかくツーリングでハイランドに行っ
たのですから、ハイランド銘柄を探しま
した。













グレンゴイン10年











です。




































聞いたことなかったです。

筆者が時々見るサイトで、ハイランドで
検索したら真っ先に出てきた銘柄です。

調べてみたら、日本ではちゃんとアサヒ
さんが取り扱っています。

でも、アサヒさんだと定価1万円以上する
んです。

イギリスでは30ポンドしません(10年、
アマゾン)。








このグレンゴイン、一目置ける銘柄です。
素晴らしいです。











ピート使ってません











このこだわりはすごい。

スコッチと言えば、ピートです。そこを
敢えて使わない。










麦の味で勝負











いいですねえ、こういうの。

樽はシェリー。

これは、美味しいです。

ピートなしのシングルモルトではアイリッ
シュのブッシュミルズもよいですが、
グレンゴインのほうが風味と言いますか、
フルーツっぽい甘味があり、リッチです。

これは、本当に美味しいですよ。ピート臭
がないだけでなく、かなりフルーティな香
りなので、女性にもおススメ。

食前酒として抜群に良いのでは。

アマゾンのレビューで、mellow という
言葉で評している人がいますが、まさに
ぴったり。







【形-1】〔果物などが〕熟して甘い、柔らかい
【形-2】〔チーズ・ワインなどが〕熟成した、芳醇な、まろやかな
【形-3】〔ワインが〕こくのある、よく寝かせた
【形-4】〔人が〕円熟した、丸くなる
【形-5】〔土地が〕よく肥えた、肥沃な
【形-6】〔音楽・色などが〕甘美な、メロウな
【形-7】落ち着いた、くつろいだ、リラックスした
【形-8】ほろ酔いの



まさにメロウなお酒。











ラベルにも、特徴を正確に言い表した説明がついて
います。

グリーンアップル、トフィー(バターと糖蜜の飴)
のような甘さ、ナッツ、どこよりもゆっくりとした
蒸留、ピートは決して使わない麦の自然乾燥、目利
きしたシェリー樽 など。







































作り手が込めたこの一本。ウィスキーはだから
やめられません。

もう冬はすぐそこ。寒い日にあえて外で火を
焚いたりしながらチビチビ飲む日が待ち遠しい
です。