4, 5年使っていた皮手袋のライナーが昨
年の冬に破れてしまいました。
左の手首上の部分が、1センチ弱の穴に。
東京とロンドンの寒い冬、朝晩の通勤の
大事な仲間でしたが、さすがに寿命だっ
たのでしょうか。
お気に入りでした。
ライナーは赤。手首だけ分からないくらい
の細い別革で縁取り。
冬の友 ありがとう
外見はまだまだ綺麗なので、少し残念
です。直せるものかどうか分かりませ
んが、手元に置いておこうとは思いま
す。
今回の件で思いましたが、革って外は
手入れをすればずーっと持ちます。
それこそ10年は当たり前。
ダメになるのは内側の布とか生地、縫
い合わせ。
そこの修理に、無料ではないとしても
応えてくれるかは大事ですね。
さて、今回のケースでいうと、くたびれた
だけならともかく、破れてしまったものを
使い続けるのも中年男の嗜みとして寂
しいものがあるので、買うことにしました。
イギリスの手袋と言えば、
Dents
手袋以外にも扱っています。
アパレル製造メーカとしては、イギリス
最古という示唆をwikipediaがしています。
HPにもありますが、1777年というのは伊
達ではなさそうです。
イギリスが誇る007、ジェームスボンド
のモデルまであります。これは羊革、
ライナーなし、75ポンドです。
たかが手袋、されど手袋です。
とりあえず、、、という人は以下の目線
だと失敗しないと思います。
・縫い目が内側
これは、見た目上で決定的な要素です。
まず全体の印象を決定づけるすべて、と
言ってよいと思います。
手のラインにフィットする装着感と、見た
目上のスリムさは、縫い目なしの特権。
縫い目が外側だと、革の武骨さが出る見
た目になります。ごついです。
見てみましょう。いずれもDentsの商品
です。メンズです。
縫い目以外も似たようなタイプを選ん
だつもりです。
印象が違いますよね?
語弊のないように言えば、内側の縫い目
のものは女性的です。セクシー。
誤って、オーバーサイズで縫い目が外側
のタイプを選んでしまうと、フランケンシュ
タインになってしまいます。手だけ大きく
て四角い。
まあ、身長、体系、服装など全体のバラ
ンスによるのは当たり前ですが。
・装飾品なし
手袋で装飾品? いやいやあるのです。
実際にはいじったりしないもの。
例えば、ベルト。例えばボタン。もしくは
その組み合わせ。
他には革とツイード生地の織り交ぜ。
外見の印象は変わります。一言でいうと、
シンプルか、華美か、でしょうが。
ここは好みです。合わせる服にもよりま
す。
スーツ、ジャケット、カーディガン、革ジャ
ンなど何でもありの人であれば、シンプ
ルなもの(先に上げた画像)のものがい
いと思います。
潰しが効く、というやつです。
手は、もともと目立たない部分だけに、
手袋にベルトやボタンが付いていると、
それの印象が強くなってしまいます。
指輪やブレスレッドに目が行くように。
逆に言えば、①レザーだね、②ボタン
の主張やベルトのデザイン によって
色々凝ってる、という華美さに繋がり
ます。
これが好きか、そうでないかの問題
ですが。
ここは奥さんや彼女さんと話すのが
楽しい小物だと思います。
・色
普通の人であれば、手袋を何個も持つ
わけにはいかないでしょうから、潰しが
効く、という視点になります。
黒と茶の二つを持っておけば、なんで
も大丈夫ということで、筆者は二つ買い
ました。
Dentsはそれほど高くありません。
50ポンドから100ポンドでかなりいいも
のが買えます。ポンド100円換算の
イメージですが。
・サイズ
少しタイトくらいがいい、というのがセオ
リーですよね手袋は。冒頭にご紹介し
た筆者の手袋もそうでした。
馴染んで、伸びました。結構、伸びま
した。
一般的な測り方で21センチか22センチ
であれば、Dentsは7.5か、8でまず大丈
夫です。
手の厚さがぶっとい、というのであって
も、指の長さも考えれば、8台より長く
なるのはないでしょうか。
Dentsのイギリス公式サイトでも、在庫
切れの商品は7-8です。一般的なので
しょう。
他にはライナーがあるかなしかなどあり
ますが、防寒目的の通勤遣いであれば、
ライナー付きを選ぶでしょう。
それがカシミアかシルクか、ポリエステ
ルかは決定事項にはならないと思いま
す。まず外見で大体決まるので、それが
シルクかカシミアだったかだけの違い。
Dentsは、革手袋でもスマホ対応の
商品を50ポンド台で提供しています。
ここは、好印象です。
最後に筆者が購入したものは・・
茶でこれ 内側縫い ワンポイントなし
黒に近いです ライナーはシルク
黒はこれ 装飾なし、中はカシミア
サイズは茶のと同じでも装着感はタイト
ここは個体差でしょうか
冬は東京でもロンドンでも、マフラーと手袋
(と耳当て)があればコートはいらないと思
います。
だからこそ、小物選びには気を使うように
なったのかもしれません。