日曜日, 6月 03, 2007

セントラルパークで迷う筆者

土曜日の朝8時、ランニングのためにセントラルパークに
行って来ました。

とりあえずは大通りに沿って走ればいいやと思い、皆が
走っているコースに乗って、気持ちよく走り始めました。

意外に起伏がありました。セントラルパークはきちんと公
園内のことまで考えられて作られているので、意図的に
起伏を作っているのだと思います。

通りもとても広く、バイカーとランナーの居場所もラインで
分けられて、皆きちんと守っています。

さて、走り出して25分くらいたった頃、反時計回りに北上
し、ぐるっと回ってウェストサイドに到達したことを標識で
知りました。

ただ、25分でそのペースでは、外周を走り続けて元の場所
に戻るにはまだ相当時間が必要であり、しかも水も持って
いなかった筆者、、





焦り始めました




あまりの気持ちよさに調子こいて速めのペースで走っ
ていたので、やや疲れも感じています。起伏は激しく、
足が徐々に重くなってきました。

何より、水を持っておらず、また水をどこで補給できる
かわからないのが心配だったのでところどころ歩いて
パタッと倒れないようにしました。

更に進むこと15分くらい、72ウェストの標識が見えたの
で、ここはやはり外周ではなく、公園を横切る形でイース
ト側に出るべし、と大きな道を曲がりました。

相変わらず人は多いのですが、しばらくすると自分がど
こを走っているのかさっぱりわからなくなってしまいまし
た。

東に向かっているつもりが南だったらどうしようと、太
陽を見たりして、何とか位置をつかもうとする筆者。

心細いといったらなんのって・・右も左も森。

オッ、地図だ!現在地を確認するためへたり込むように
地図にすがり見たところ・・・いやな予感はしたのですが、、、





現在地が書いていない





ホラ、あれです。『今ここ』みたいな三角マークとか矢印
とかあるじゃないですか、地図って。ただ今回は残念なが
らどこにもそれがないのです。





・・・ランナーらしからぬ、

呆然と立ち尽くす筆者




はっきり言って惨めでした。

周りの人に、




『今俺どこにいるのさ・・』




と夢遊病者のようにこっぱずかしいことを聞く勇気もなく、
でも不安でどうしたものかとふさぎこむ筆者。セントラル
パークを甘く見ていました。

普通のランナーがチラッと見る感じではなく、渋面で地図を
凝視する筆者の姿は鬼気迫るものがあったはずです。

ただ、周りの状況や走ってきた時にあった大きな美しい噴水
などが地図に当然あったので、おそらくこの方向でいいはず
だ!とアメリカ大陸を発見したコロンバスよろしく走り続けま
した。

そうこうしているうちに右手にメトロポリタン美術館が見え
て来て、左手に大きな池を発見。ようやくもとの場所に帰
って来たことがわかりました。

こうなると足取りも軽くなるものですから不思議です。

時間にしたら50分くらいだったのでいつものランニングと
同じくらいでしたが、途中の心細い思いから開放され、
充実した達成感がありました。

今回走った場所はよく覚えているので、次回からはうまく
やります、って誰に言っているんだ。

また、今の時期では朝8時でも日差しは予想以上に強か
ったので更に早い時間にする必要があろうかと思いまし
た。

ほろ苦いセントラルパークジョギングデビューでした。