月曜日, 2月 27, 2006

The New York Times たいむず; 祝 荒川選手金メダル


おめでとうございます!

素晴らしい滑りで見事に金メダルを獲得した荒川
選手、日本はお祭り騒ぎでしょうか、やっぱり。

アメリカではいつものごとくNBCがTV独占放映で
した。

こちらでもフィギュアスケートは超人気種目です。
アイスダンスでの初めてのメダルや、ミシェルクワ
ンの代役でお姉さんが02年ソルトレークで金メダ
ルを獲得しているエミリーヒューズ、SPトップの
サーシャコーエンなど、開始前開始後双方で話題
が尽きなかったことも理由でしょう。

今日はThe New York Times たいむず シリーズ
で今回のメダル記事を取り上げてみました。

まずは激写を見ていただきたいのですが、アメリ
カの新聞は通常、ジャンル毎に冊子が別々にな
っています。これはウォールストリートジャーナル
でも同様です。

NY Times であれば、メインセクション(国内政治、
海外記事、社説)、ビジネス(金融市場、企業情報
など)、メトロ(NY記事)、Travel(旅行ネタ)、Real
Estate(不動産)、Dinner(食関連)、Sports(スポ
ーツ)、Automobiles(車)、Sunday Styles(週末
版)、などなど、様々なジャンルで構成されていま
す。

特に週末は上記のなかでもエンターテイメント色
が強い構成となり、値段は平日とは違います。
更に週末はNewYorkTimesMagazine という
雑誌までついてきて、読むだけで一日終わって
しまうボリュームです。


さて、今回の荒川選手の活躍はさすがにタイムズ
でも大々的な取り上げでした。

もともと日本に対する記事は極端で、極めて批判
色が強いタイムズの主義ですが、スポーツとなる
とそこはやや違うのかもしれません。一流のアス
リートには政治も文化も関係ないということでしょう
か。激写に載せた通り、スポーツ欄だけでなく、
メインセクション一面でも大きく写真が掲載されて
います。




しかし待てよ・・・これは・・・・


やっぱりそう来るかお前は!


記事を読んでみると、冷ややかなスタンスを発見す
ることができます。懐の狭い了見と言わざるを得な
い意見に思えます、このような主張を一面に持って
くるとは・・・。

以下が記事本文(下線と色は筆者)です。


Although Arakawa skated an elegant program,
one filled with spectacular spirals, to Puccini's
"Violin Fantasy of Turandot," it was not the
transcendent gold medal performance the
Olympics often produces.

So, ultimately, this competition will be
remembered as much for who did not grab
the gold medal as for who did.


意訳すると、、、


・荒川選手の演技はエレガントではあったが
卓越しているわけではなかった

・結局今回は誰がメダルを取ったかということ
と同様に、誰が取れなかったか、という観点か
らも記憶に残る




やいタイムズ、そういう意見もあるかもしれないけ
どさ・・・そういう考え方って・・・







心が貧しくないかい?






筆者も夜8時からSP、フリー両方ともずっと見て
いましたが、荒川選手の演技は私には、金メダル
に値する素晴らしいパフォーマンスだったように思
えましたが・・。

特にタイムズの後者の意見は、それを言ってしま
ったら、大舞台の本番でミスをしてしまう精神的な
脆さを持ったアスリートを『一流である』と言って
しまうようなものです。とても寂しい思いがしました、
今回のタイムズの主張には。




今日の激写;
感動しました