も前、年齢にして9歳か10歳くらいの頃だったろうか。
もちろん自分でレコードを買って聴き始めた訳ではな
く、親がCDプレイヤーとともに買って来たアルバムの
一枚がビリージョエルで、それが家でよく流れていて、
いつの間にかメロディを覚え、アルバムを揃え、好ん
で聴くようになった。
家でよく流れていたのはビートルズ、イーグルス、そ
してビリージョエルだった。両親の世代を代表する
欧米のヒットメーカーである。ビートルズについては、
母親が赤盤、青盤と呼ばれるベストアルバムをレコ
ードで発売された時に購入して持っていたので、私
はそれをレコードプレイヤーにかけて聴いていた。
後にも先にも、自分で、レコードプレイヤーにかけて
聴いた音楽はあれ以外にない。今でのそのレコード
は母から譲り受け、大切にとってある。
ビリージョエルもビートルズも歌詞は当然わからない。
メロディだけ、かっこよかったり、切なかったりで惹か
れていた。英語の勉強を始めるようになってからは、
必死で辞書を引いて意味を調べたことを覚えている。
なかでもよく聴いたのはビリージョエルだ。ビートルズ
は私が聞き始めた頃は既にジョンレノンは故人とな
っていたし、イーグルスは解散していた。ビリージョエ
ルのみが現役で、当時もヒットを飛ばし続けていたか
らだ。
いつかライブに行ってみたいなぁ、と幼いながらに思っ
ていた。
東京公演に行くために一度チケットを予約、確保した
が、どうしても都合がつかずにキャンセルしたことが
ある。
そんな他愛もない夢を持ってから20年が経ったが、
この3月に、ここNYでひとつの小さな夢が実現する運
びとなった。なんだかあっさりという感じもするが・・。
今年、ビリージョエルが8年ぶりの単独公演を行うの
だ。私がNYに来た翌年にその機会にめぐり合えるとは
何とも幸運であるとしか言いようがない。
なおビリージョエルはNYの出身である。
実は筆者、公演のことはNYタイムズの広告で知った。
マジソンスクエアガーデンで11回予定されている公演の
チケットが完売となり、追加公演が決まって、そのチケッ
ト売り出しが2月初旬にある、との広告だ。
売り出し当日の土曜午前9時きっかり、ちゃんと購入する
ことができた。代理店に頼む手もあったのだが、正規ル
ートで、ワクワクしながら混雑の中(ネットだったが)チケッ
トの予約をするという思いを久々に味わった。
・・・
・・・・・・
楽しみだー!
今日の激写;
この広告がきっかけ (NYタイムズより)
