私や皆さんがそう思っているかどうかは別にして命
の次に大切なオカネ、今日はそれにまつわる話をし
ようと思います。
地獄の沙汰も金次第
同情するなら金をくれ
を地で行くアメリカ社会、誇張ではなくゼニが全てと
思わされる出来事はちょくちょくあります。
また、オカネの管理は、NYに来る前は懸案事項の
一つでありました。
まずは最初に、オカネにまつわるいくつかの話を紹
介することにしましょう。
①地下鉄の中で堂々とカネをせびる人たち
すごく多いです、この類のたかりが。 男も女も。9割
以上は黒人です。ほとんどが夕方から夜の電車です
が、NYに来たばっかりの頃、朝、結構人が多い電
車の中でやられ、相当気分が悪くなったことがありま
した。
手口は皆似たようなもので、小さい子供がいて(実
際に抱えていることが多い)、食わして行くことがで
きない。働きたくてもどこも雇ってくれないと情に訴
えるのです。もしくは身体が不自由なので稼ぐことが
できない、身寄りもない、というケース。
これを大声で喚きながら車中を歩いて行くのです。
片手に紙コップ(コーヒーとかを入れる大き目のも
の)を持ちながら、小銭をジャラジャラ音を立てて・・。
人によっては聖書(だと思いますが)を抱えている
場合もあります。
しかし、意外にも結構多くの人がほどこしを与え、
そして、もらった本人は、god bless you と言う・・
なんなんだ、いったい
と、いつも考えます。
この手の問題は、結局、言い分が嘘かホントかわ
からない点にあります。
最新のデータでは、全米の黒人の失業率は9%に
ものぼります。1年前は11%でした。これだけ景気
がいいといわれる米国の現況においても10人に一
人が失業というのは直感的には高く感じます。
では、白人はどうかと言えば、4%です。成人男女
に限ってみれば、3%半ば・・。
これから考えると、金をたかる主に黒人の方は
本当に命をかけてたかっているのかもしれません。
でも、そういう問題じゃないのでしょう。
理由はともかく、お金がなくて困っている人に対して
お金を持っている人が与え、与えられた人は食べ
ることができ、与えた人は精神的な幸福感に浸る、
ということが当たり前に精神として根付いている、と
いう単純な理屈なのでしょう。
・・・ホントか?
あぶねー、柄にもなく奇麗事でまとめるところでした。
情けは人のためならず、とは言いますが、どんな
形であれ、人前でお金を与えるという行為に私は抵
抗を感じます。
むしろ、たかる人がどんなに切羽詰っているかは
知りませんが、
恥を知れ恥を
と言いたくなる気持ちのほうが強いです。かっこつ
けではなく、人前でお金をせびるということは人とし
て全部捨ててしまっているわけで、もうその世界か
ら戻ってこれないような気がするのです。
武士は食わねど高楊枝
という言葉がある日本人としてはやってはいけない
ことのように思うわけです。
少なくとも、
定期的に$2ドル払って電車乗る金があった
らそれ貯めろよ
と思います。
②チップ
水と安全とサービスは無料という素晴らしい日本
で育ったので、この制度、慣れるのに時間がかか
ります。
カフェやダイナー、レストランでのウェイターはこの
チップだけが収入であることもよくあるので、うっか
り支払いを忘れようなものなら、追っかけてくると
まで聞いたことがあります。
一方で、
でも、心づけでしょ?
と思うこともしばしば。間違えて料理を持ってきた
挙句、水も出さないウェイターにチップなど支払う
必要はない!と思うこともあります。
そういうときでも日本人はきっちり、人によっては
20%くらいのチップを常に支払うと聞きます。
したがって、日本人はチップを多めにくれるとい
うことがここNYでは常識になっているようです。
要は、なめられているんですよ!
私はあえて、まずいサービスのときはほんの少し
しか払っていません。露骨にぶすっとした顔をさ
れますが、なめられるのはごめんですからね。
よく考えて払うことが大切なのです。よくやってくれ
た人には多めに、まずいサービスであれば少なく、
と言う風に。別に難しいことではありません。
ちなみに、以前このブログで取り上げたフレッシュ
ダイレクトは、配達の人にはチップを支払う必要は
ありません、とホームページに書いてあったような
気がします。でも、逆にそうやって書かれると、あの
重い荷物を雨の日も風の日も何個も運んで届けて
くれている配達の人には心づけを渡したくなると
いうものです。
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はー、ここまで書くのに疲れました。
続きは次回とさせてください。
今日の激写;
なし