土曜日, 8月 27, 2005

ハンバーガーとレディファースト

アメリカに住んでいるからには、マクドナルドではなく、旨いハンバーガ
ーショップを一つか二つくらいは知っておきたいものだ。

私はハンバーガーが好きだ。でも、ひょっとしたらハンバーガーにくっつ
いてくるあのポテトが好きなのかもしれない。

ここでのポイントは、所謂レストランではだめなのだ。やっぱりハンバー
ガー専門店でないと。
「うちはいろいろ料理やってるよー、ハンバーガー&ポテト好きの単細
胞のためにジャンクメニューもあるよー」という「もちろんあるよー」系の
店はダメだ!

正確にはダメではないんだけど、「うちはハンバーガーだけで勝負してる
けどナニカ?」ってところがいい。

今日はそんな専門店に行って来た。もともとはこっちに住んでいるローカ
ルの人に教えてもらった店で、今日はまだアメリカに来てハンバーガーを
食べていないという妻を連れて行った。

場所は、とある高級ホテルのロビー入り口横。外からは分からない。しか
も、ホテルのロビーが高級感漂う中、従業員専用通路のような暗くて細ー
い道があって、その突き当たりにハンドメイドっぽいネオンが・・(激写参照)。
バーガーの下に矢印が示されており、その奥に店があるというサイン。

店そのものはその通路からも見えない。怪しいネオンが光っているのと、
不自然な行列が続いているのみ・・。「アメリカ人も列に並ぶのね」という
のが妻のこの店の初感想。私はそんなことを教えたくて来たのではナイ。

ちょうど昼時に行ったので、ずいぶんと待った。25分くらいだろうか、この
時点で既にファーストフードの常識を破っている。

メニューは単品でもあるが、ほとんどの人はセットメニューを頼む。セット
は3種類あって、バーガー&フライ&ソーダ、バーガー&フライ&シェーク、
バーガー&フライ&ビール。要は飲み物が違うだけのシンプルなセット。
値段は決して安くない。私はバーガー&フライ&ソーダ(コークにした)の
セットにチーズをつけて$9.5だった。マクドナルドの倍くらいかしら。

注文を受けてから作るので、名前を聞かれるのだが私の名前を告げたら、
ハテ?という顔をされて、「うーん、サミーでいいか?」と言われた。あぁ、い
つもこんな感じだよと思い、「じゃあ、サミーで」と返したら彼は嬉しそうだった。

さらに待つこと10分弱、「サミー!」と呼ぶ声が!妻が受け取り場所に近
い側にいたので、妻に取りに行ってもらったら、なにやら笑いながら話して
いる妻と店員の声が聞こえてくる。

店;「お前がサミー(男性の名前)なのか?」
妻;「いや、旦那の名前で・・」
店;「奥さんに取りに越させるのか?旦那に取りに来てもらえ!」

いや、俺、本当はサミーじゃないんだけど・・

とにかく私を呼んでいるので、行って来た(と言っても目の前にいるんだ
けど)。おぉ、お前がサミーかということで無事に商品をもらった。

レディファーストには普段意識せずにできていると思っていたつもりだ
が、まさか他人に指摘されるとは思わなかった。

レディファーストというのは決して悪い概念ではないが、私はあまり好
きではない。ルールとしてあるものではなく、自然と、人間の気持ちと
して出てくるものだ。まったく意識しない人もいれば、自然としている人
もいるはずだ。それを、何でもかんでも、というのはちょっとね。状況に
よって変わるものでもある。

また、レディファーストで当然という態度の女性も好きではない。あくまで、
気遣いとそれに対する受け応えで成り立つものであり、既得権として解
釈するのは淑女のすることではない。仮にそう思っていても、それを態度
に出してはその人の品性を落とすと思う。

バーガーから話が逸れてしまった。
バーガーはいたってシンプルだが、普通のバーガーよりも明らかに肉が
厚い。この味は食べてもらわないとダメだなあ。

知人が来た時、時間があれば連れて行ってあげたい場所の一つである。


今日の激写;
目印はコレ・・行列のできるハンバーガーショップ