金曜日, 6月 29, 2007

NY一部エリア プチ停電

水曜日、夕方4時からマンハッタンのアッパーイーストサイドから
ブロンクス地区にかけて、1時間弱ほど停電になったようです。

なったようです、と言うのも、筆者は日中はミッドタウン(マンハッ
タンの真ん中あたり)にいるので、直接は体験していないという
ことです。

4時過ぎに人から電話を頂き、『アッパーイーストにお住まいです
よね・・?今停電中らしいですよ』との情報。




て・・停電 !?



昔、家の雷が近くに落ちて一瞬電気が途切れるとかそういうドキドキ
ワクワク感を思い出したのは一瞬で、いやあな気分になりました。

このド暑い中で停電などになったら、えらいこっちゃ。

最も心配したのは冷蔵庫です。ちょうど今、筆者の妻は日本に
戻っているのでこの混乱に巻き込まれなくて良かったと思う一方、
冷蔵庫の中全部駄目になったらどうしよう・・と心配でした。

地下鉄も止まっており、ちょっとした混乱になっているのは事実
のようです。

しかし、情報収集しているうちに、復旧したいう報道にぶつかり、
うーん、寂しいようなほっとするような。

家に帰ったら冷蔵庫のものは普通に凍ってたり冷えていたので、
おそらく本当に短時間だったのでしょう。

ただ次の日タイムズを読んだところ、NYは03年に超大規模停電
を経験していることもあり、住人は相当ナーバスになったそうです。
プチパニックですね。

人は弱い存在ですね。何度やっても、なくなるたびに『大事だ』と
気づくものが多すぎる気がします。

今日の激写;
なし

月曜日, 6月 25, 2007

The New York Times たいむず; 世界の生活指数

タイムズの日曜版には、


Week in Review


という地味な冊子があります。名前の通りで、一週間
振り返り特集です。

開いた次ページ左上にはテーマごとにその週起こったこ
とをイラストや写真とともにとりあげて、そのニュースの意
義をコメントしており、これがなかなか面白い。

もともとネタになりそうなニュースを取り上げているので、
ユーモアのあるものが多いです。

今日は Destinations -行き先- がテーマでした。

その最初に書かれている、『モスクワ』という部分には、
人事コンサルティング会社のマーサーによる、




(NYを100とした場合の)世界の生活コスト指数




が発表になっていました。その一位がモスクワです。
対象都市は世界143、評価項目は200にのぼる、相当
信頼度の高そうなリサーチです。

これは、海外にビジネスを展開している企業が駐在員の
処遇を決定する際の重要な指針となるので、大手国際
企業の人事は毎年内容をつぶさにチェックしていること
でしょう。

結果はこちら。同時にマーサーは"生活の質"指数も発表
しており、栄えあるトップはチューリッヒ。興味深いです。
最下位は、バグダットでした。

NYは今年15位で、昨年は10位です。為替の影響による
物価比較などが多くの国と比較してキツイことは明らかで
すが、先進国における都市としては明らかに生活コストは
低そうですね。生活コストが低いというのは住みやすさに
もつながりますが、なんとなくそれはわかる気がします。


今日の激写;
今週もいろいろありました

シカゴ、驚きの出会い

昨年に続き、今年も野暮用でシカゴに行ってまいりました。

偉大なる地方都市という表現がぴったりのシカゴ、NYとは
雰囲気が大きく異なります。

繁華街ひとつとってもNYよりもずっとクリーンで人のごみ
ごみ感が少ないです。

昨年、夜のメインイベントはピザでしたが今年はステーキ。
事前に有名店をチェックし、予約してから行って来ました。



Chicago Chop House



HP をご覧頂くとお分かりになると思いますが、古い建物
で、昔からある雰囲気たっぷりです。

平日の夜7時前から行きましたが、多くのお客さんでいっ
ぱいでした。肉は驚くほど脂が多く、日本人の好みに近
いのではないかと思いました。

NYでも5軒ほどステーキハウスには行きましたが、基本
的に肉は脂身が少なめのしっかりしたものです(でも柔ら
かいですよ)。

今回のシカゴチョップハウスの肉は、フィレ肉でも脂多め
のようです。

さて、ステーキの話はこのくらいにしましょう。

今回のシカゴ訪問中、ランチを大人数で食べる機会が
あったのですが、同じテーブルのちょっと離れた場所に
座ったナイスミドルのアメリカ人の方が私の顔と企業名
を見たせいか、「東京からいらしたのですよね?」と聞い
てきました。

その方はある企業の社長さんだったのですが、筆者の
事業に関する知識は、不動産関係、ブローカー?という
こと以外は社名もろくに知らず、まずはお互いの自己
紹介や雑談をしていました。

不思議に感じたのは、なぜか私や私の会社について
いろいろ聞いてくる点です。他の人にはない食いつきとい
うか、相手の興味の強さを感じました。

そうしたらその社長さんが、日本は最近どうですかという
事を聞いてきたので、不動産関連で最近大きなニュー
スになっていたあることを思い出し、



モルガンスタンレー(MS)が全日空系のホテル多数を
20億ドル以上で買収したんですよ、MSが売ったのでは
なくて、現時点でMSが買いに来たんですよ



という話を引き合いにして、日本の不動産ビジネスへ
のチャンスが拡大しているようだ、という話をしました。

そうしたらなんとその社長さん・・・





そのディール、うちの会社がアドバイザー

んですよ





・・・・



・・・・・・・・・




おたく何者で?



いやあびっくりしました、筆者。本当に驚きました。日本
円にして3,000億近い取引のアドバイザリーって、並み
の会社にできることではありません。

ちなみにこの企業、日本では従業員300人以上を抱え
る外資系大手不動産ディベロッパーだそうです。シカゴ
が本社です。株価は4年半で9倍になっています・・・

去年1年でも倍です、自分の知らないいい会社はまだま
だたくさんあるものです。

これをきっかけに、私も俄然興味が出ましたし、その社
長さんも私が日本の今の経済事情とか知っているんだ
なと思ったらしく意気投合。

非常にいい刺激になりました。とてつもない刺激を受け
ました。当たり前ですが、うまく行っている企業の責任
者というのはいい顔をしています。

金曜にNYに戻ってからはお会いできて嬉しかった旨
のご挨拶のメールも入れておきました。あの社長さんに
はどこかでまた会えそうな気がします。



今日の激写;
it's a nice city

日曜日, 6月 24, 2007

ITHAKA ; ギリシャ料理

家の近くにギリシャ料理のレストランがあることが分かり、
行ってまいりました。



はて・・ギリシャ料理とは・・・



という疑問はあるものの、エーゲ海の島々なだけに魚?
という程度の筆者の想像。

行ったのは ITHAKA という店。それなりにNYのギリシ
ャ料理の世界では有名店のようです。HPはここ

店内はギリシャらしい -行ったことないですが- 白壁と青
を基調としたつくりで、実に爽やかです。いやホント、実
に清潔感があってよかったです。

料理は魚とムサカというギリシャの代表的料理を頼みま
した。ムサカというのはもともとはトルコ料理らしいのです
が、若干マイルドな味付けなようです。

これがなかなかうまい。ナスとひき肉が層になって、一番
上にはホワイトソースらしきものがかかっていました。

夜8時からはギターの生演奏もあって、まるでギリシャに
来た雰囲気 -行ったことないですが- で、なんとも有意義
な金曜の夜を過ごしました。

家に帰ってからは夜10時からNYヤンキース vs SFジャイ
アンツの試合をTV観戦。井川投手の復帰戦でした。

4回までのピッチングはパーフェクト。スカッとする好投。
しかし5回にやや崩れ、早めの交代で勝利投手にはなり
ませんでした。次回に期待です。

この日は松坂投手が9勝目を挙げ、日本でも話題になっ
ているのでしょう。

松坂投手はスーパーヒーロー、しかし筆者はピカピカの
優等生よりもムラがあるけど見ていて面白い井川投手
びいきなのはこのブログでもお伝えしている通りです。


今日の激写;
大人数でもいい場所







金曜日, 6月 22, 2007

ここのところ

何かとばたばたしていて落ち着いてブログに向き合う時間が
作れません。

お読みいただいている方、決して面倒になったわけではない
ので長い目で見てやってくださいね。

でもネタはそれなりにありますから、週末にまとめてアップしま
す。

**WSJ と NYtimes から読む日本衰退論
**昨年に続きシカゴ訪問記
**引越し顛末(まだ書いていなくてごめんなさい)
**ボストン旅行②(食事中心に書くつもりがこれも結局まだで
す。来月またボストンに出かける予定なので、それとあわせて
にします)

皆さんよい週末を!!

今日の激写;
なし

月曜日, 6月 18, 2007

セントラルパークでシェイクスピア

初夏のセントラルパークの恒例イベントに行ってきました。

SHAKESPEARE IN THE PARK というもので、セントラル
パーク内の Delacorte Theater にて、無料でシェイクスピア
の作品が公演されます。

このシアター、屋外ながら外からは見えず、席も限られてい
るので大変な人気となり、チケットは無料ながら当日配布の
みなので、求める人の列は相当なもので入手には気力と時
間を要します。今回は妻が2時間並んで取って来てくれまし
た。

演題はロミオとジュリエット。どういうストーリーか知らなかっ
た筆者、勉強してから行きました。
時間は夜8時から11時までの3時間。この日は涼しい日で
夜は気温が10度程度まで下がり、ひざ掛けと携帯カイロま
で持って出かけてきました。

とにかく長いこと・・戯曲だけあってセリフが命なのでしょう、
いちいちくさいセリフがあるようです(推測)。日本人には
英語がネックとなるので、ミュージカルほど楽しむことはで
きないかもしれません。しかし、何より一流に触れるという
機会だけでも他では得がたいよい経験となりました。

独特のシアターといい、セントラルパークの夜といい、ロミオ
とジュリエットといい、とてもいい経験でした。チケットを取っ
てくれた妻に感謝です。


今日の激写;

無料で一流のものが見れるというNYの懐の広さ


水曜日, 6月 13, 2007

The New York Times たいむず; Goldman Sachs

ゴールドマンサックス、変わった名前ですねえ・・・

名前は聞いたことはあっても実はどんな会社か知らな
いという方も多いのではないでしょうか。

先週日曜の times のビジネストップ記事は、この投資
銀行(主にその社長さん)に焦点を当てた内容のもの
でした。


Goldman Runs Risks, Reaps Rewards


素晴らしい記事です。金融ジャーナリストの書く記事と
はこういうものかと思いました。

企業は人と言いますが、究極は社長です。トップマネ
ジメントの重要さは日本の比ではありません。今回の
記事はそれをいやというほど知らされる内容です。

部下の書いた原稿を偉そうに毎回人前で読んだり、下
から上がってくる情報だけを全てと思って自分から下と
積極的に話をしなかったり、社長になった途端にお客の
ところに出なくなったり、威厳の何たるかを勘違いして
偉くなると突如ひげを生やし始めたり、何よりも自分で
決断しない、そういう愚かな日本の社長に是非お読み
いただきたい記事です。


今日の激写;
なし

月曜日, 6月 11, 2007

グッゲンハイム美術館、プエルトリカンパレード

この週末は前回のホイットニー美術館に続いて、
グッゲンハイム美術館に行ってきました。

場所は89丁目(5番街)にあって、メトロポリタン
美術館と並ぶ名所です。

この美術館は建物そのものの形がユニークで、
内部も螺旋状の美しい構造になっており、作品
よりもむしろその建物が有名となっている気が
します。

今は、2009年の50周年記念に向けて改装中
です(激写に綺麗な絵葉書を撮って載せました)。

意外にこじんまりしているのですが、印象派の
著名画家の作品も多く、同時にモダンアートも
メインのひとつです。

また、今は特別展として

A Year with Children 2007

という、NYの公立小学校の生徒が授業中に作
った作品がワンフロアに展示されており、これが
とても面白いものでした。

(そういうものを選んでいるのでしょうが)どれも
アートの名に恥じない素晴らしい作品でした。

子供らしい、しかし素直が故に芸術としてもピュ
アな目で見れるよい企画だと思いました。

この美術館は5番街に面しているのですが、今日
の5番街は、プエルトリカンパレードという、プエ
ルトリコ人によるお祭りの日です。

春のNYのイベントしては相当大きなもので、これ
自体が観光の目玉にもなっているはずです。

5番街を練り歩き、アメリカの自治州(微妙な位置
付けのエリア、場所はカリブ海エリアです)である
プエルトリコの文化や存在をアピールするための
パレードで、いろんな意味で過激なので、警官が多
数出動し、交通規制も激しく、大歓声が途切れま
せん。

グッゲンハイム美術館に行くときから通れない道
路が多く、美術館直前でも警官に、『どこ行くん
だ?美術館か?』と聞かれて、せわしない雰囲気
です。

パレードはちょっとだけ見ましたが、なんとも言え
ないラテン・陽気・情熱的のノリで、刺激的です。

その後は、ディーン&デルーカであまりの値段の
高さ(他のスーパーでも売っているものでさえここ
では高い値段がついている - 妻談)にばかばか
しさを感じつつ、空腹には勝てず、寿司だけ買っ
て退散した日曜の午後でありました。


今日の激写;

グッゲンハイム - 建物がアート(写真は絵葉書を撮ったもの!!)

水曜日, 6月 06, 2007

THE WALL STREET JOURNAL じゃーなる; いい運用会社の見分け方

久しぶりに、ジャーナルいじりを再開します。

昨日、日本の最新型炊飯器に関する記事が相当面白
かったのでそれをネタにしようとも思ったのですが、そ
れは記事そのものをお読みいただくとしましょう。

特に女性にオススメです。二つ記事がありまして、タイト
ルを以下に記しておきます。


Making Perfect Rice
The Japanese Way
Can Cost Big Bucks

Secret Involves a Vacuum,
Pressure and a Sprinkling
Of Toshiba's Diamond Dust


と、


Rice Expert Judges
High-End Cookers
In Blind Taste Test


というものです。

まるで小型の宇宙船だ』というコメントとともに、下の写
真もついていました(WSJより)

リンクはここ

(サブスクライバー以外は記事の一部しか読めませんのでご注意を)













さて、今日の本論はそれではなく、どこの運用会社(投
信会社)に自分のお金の運用を任せたらいいか、とい
うきわめてシンプルなテーマで書かれた記事がありまし
たので、それをご紹介します。



When a Fund Manager Leaves,
Investors Fret -- for Good Reason




メッセージは極めてシンプルで、


ファンドマネージャーがころころ変わっている
会社には金を預けるな!


というアイデアです。できるだけ長くひとつの会社に在
籍して特定のファンドを長期にわたり担当しているファ
ンドマネージャーがいる会社のほうが運用成績は良好
のようです。

ちょっと考えれば、長期にわたって運用担当者でいら
れるということは、運用成績が良好なことに他ならない
ので、当たり前といえば当たり前です。

しかし、非常にシンプルな尺度であるので、投資初心
者にとってもわかりやすい判断基準ですね。

ただし、運用業界においては、長期にわたって同じ
人が一つの 会社に在籍し続け、特定ファンドの運用
を担当するというのはなかなか難しいと考えられます。


①処遇の問題

②組織の問題 - ①とも絡みますが


ファンドマネージャーも飯をこれで食っているのですから、
いい成績を残したときは給与やボーナスを多く要求しま
すし、逆に悪い成績だった時は会社は低い給与やボー
ナスを提示します。

しかもこの交渉は毎年行われるわけで、これがうまくか
み合わないと、じゃあ俺別の会社に行く!となるわけで
すね。本当に行けるかはまた別の話ですが。

これを長期にわたって、会社側も本人も納得行くように
こなすというのはそう容易なことではありません。

②の組織の問題というのは、ビジネスポリシーにかかわ
ることです。

ビジネスとして傾いているときにはこの分野は縮小しな
いといけないから人を切るとか、ここには金をかけたく
ないから若手のローコストのファンドマネージャーに変え
るとか、ビジネスの舵取りで人の動きがどったんばった
んします。

もしくは、運用成績が〇〇年悪かったら人を代えるとか、
〇〇% 負けたら担当者クビとか、収益に対するセンシ
ティビティの余裕度合いでも変わってくるでしょう。

記事中にもありますが、アメリカでもっとも尊敬されてい
るとされるある運用会社は、特定のファンドマネージャー
の氏名などは一切公開せず、複数の人間で運用を決定
しているというシステムをとり(本当に実際にそうなのか
はインサイダーのみぞ知る)、運用の継続性を担保してい
ます。

顧客にもこれを告知し、『この制度を採用している我々を
買ってくれ』と訴えています。

これは、ある意味では『人は代わるもんだ』という前提に立
って、スタープレイヤーへの依存を減らすことが目的でし
ょう。言うは易し、行なうは難しですがね、これは・・・

とまあ色んな意味で、長期にわたり運用担当者が不変で
あるというのを達成するのはひじょうに困難なのです。

その意味では、今回のジャーナルの指摘は正しいと言え
ましょう。

しかし、これがある程度正しいとなると、日本の銀行等は
真っ先に顧客から資金を引き揚げられる対象となるので
は・・?

知人に聞いた話では、ビジネスセンスのない昇進や異
動がしょっちゅうだそうです。数年ごとの担当換えはザ
ラとか・・・

どんなに優秀な運用担当者でも、担当者レベルの肩書
きの人が課長になれば特定ファンドの運用そのものには
タッチしなくなるケースが多いようですし、もし課長レベル
の人が運用担当者で続けていても、さすがにその上とな
るとマネジメントクラスになるので現場からは離れますよ
ね。


つまり、ファンドマネージャーがファンドマネージャー
として、い続けられる制度になっていない


アメリカは違います。50歳だろうが30歳だろうが、"役員"
の肩書きであろうが、ファンドマネージャーは永遠にファ
ンドマネージャーとして仕事を続ける人がほとんどです。
場合によっては社長がファンドマネージャーです。

この風土がほとんどない日本の金融機関は、長期にわた
り顧客から資金を任される可能性は極めて低いのでしょう。

真剣に、『組織の独善』ではなく、『職務の本質』を考えた上
での雇用体制を構築することが日本の金融機関には求め
られているのだと思います。

顧客の目は日に日に肥えて来ています。金融機関は変わ
っているのでしょうかね? 危機感を持って欲しいものです。


今日の激写;
なし

月曜日, 6月 04, 2007

旧友とスパイスマーケットにて

知人が先週末からアメリカに遊びに来ており、この土日は
一緒に遊んでいました。

旧友が訪ねて来てくれるのはとても嬉しいことで、また、改
めて友達は大切にせねばならない、と強く感じました。

この知人は今はロンドン在住で、筆者が東京に住んでいる
時に知り合った方です。お互い酒好き(失礼!)で、今回の
久々の再会にも、まぁ飲んで語りましょうと長時間にわたり
酌み交わした次第です。

土曜日の夜はスパイスマーケットというレストランに行って
来ました。

有名店ながらカジュアルな雰囲気で、若者向けです。これ
まで行ったことがなかったのですが、幸い希望時刻近くで予
約が取れたこともあり、知人の来訪を機に行こうとなりまし
た。(予約なしで行くのは無謀のようです・・)

マンハッタンはダウンタウンのウェストサイド、ミートパッキン
グエリアという昔は肉の加工場(?)がひしめいていたエリア
にあります。

このミートパッキングエリア、石畳のアベニューで古い倉庫も
多いのですが中は綺麗に改装されて、レストランやセレクト
ショップ、ホテルにクラブと、通を自負する若者に超人気の
エリアです。

グーグルマップの新機能で、このエリアの雰囲気が伝われば
いいのですが、おわかりになるでしょうか・・。

地図の右上に street view ってありますよね?ここをクリック
すると、なんと人間の視点で360度見ることができるのです。
ズームインズームアウトも可。素晴らしい機能です。

ただ、最近のNYタイムズには、うちの猫まで写っていて、
プライバシー侵害という記事が掲載されていました。

地図上の人間の形をしたオレンジのサインを動かせば、画
像も動きます。

さて、スパイスマーケットです。粋なレストランでツボを押さえ
た良店でした。料理はどれを頼んでも失敗なしで、アメリカ
の店にしてはボリュームはやや控えめ。

6時半くらいから11時までいましたが、店を出るときもテーブ
ルはほぼ満席(地下まであるだだっ広い店です)で、大成功
を収めている有名店だけのことはあります。

なお、アメリカ人の知人もこの店は大好きで、今日行ったこと
を話したら、「あの店いいよね~、ミートパッキングエリアは
大好き」と言っていました。

知人も喜んでくれて、初めての場所でしたがトライしてよかっ
たです。

ちなみに翌日の日曜は、午前中からチャイナタウンに行って
点心+ビールで乾杯。ディープな世界を楽しんできました。

何度も行ったことがある場所なのに、旧友と訪れるのはそれ
だけで有意義なものに感じます。

知人は日曜の夜の便でロンドンに戻り、すぐ仕事でしたが、
今日はゆっくり休んでください。君のおかげで筆者もとても
素晴らしい週末を過ごすことができました。

また飲もう、次に会う時までお元気で。

今日の激写;
なし

日曜日, 6月 03, 2007

セントラルパークで迷う筆者

土曜日の朝8時、ランニングのためにセントラルパークに
行って来ました。

とりあえずは大通りに沿って走ればいいやと思い、皆が
走っているコースに乗って、気持ちよく走り始めました。

意外に起伏がありました。セントラルパークはきちんと公
園内のことまで考えられて作られているので、意図的に
起伏を作っているのだと思います。

通りもとても広く、バイカーとランナーの居場所もラインで
分けられて、皆きちんと守っています。

さて、走り出して25分くらいたった頃、反時計回りに北上
し、ぐるっと回ってウェストサイドに到達したことを標識で
知りました。

ただ、25分でそのペースでは、外周を走り続けて元の場所
に戻るにはまだ相当時間が必要であり、しかも水も持って
いなかった筆者、、





焦り始めました




あまりの気持ちよさに調子こいて速めのペースで走っ
ていたので、やや疲れも感じています。起伏は激しく、
足が徐々に重くなってきました。

何より、水を持っておらず、また水をどこで補給できる
かわからないのが心配だったのでところどころ歩いて
パタッと倒れないようにしました。

更に進むこと15分くらい、72ウェストの標識が見えたの
で、ここはやはり外周ではなく、公園を横切る形でイース
ト側に出るべし、と大きな道を曲がりました。

相変わらず人は多いのですが、しばらくすると自分がど
こを走っているのかさっぱりわからなくなってしまいまし
た。

東に向かっているつもりが南だったらどうしようと、太
陽を見たりして、何とか位置をつかもうとする筆者。

心細いといったらなんのって・・右も左も森。

オッ、地図だ!現在地を確認するためへたり込むように
地図にすがり見たところ・・・いやな予感はしたのですが、、、





現在地が書いていない





ホラ、あれです。『今ここ』みたいな三角マークとか矢印
とかあるじゃないですか、地図って。ただ今回は残念なが
らどこにもそれがないのです。





・・・ランナーらしからぬ、

呆然と立ち尽くす筆者




はっきり言って惨めでした。

周りの人に、




『今俺どこにいるのさ・・』




と夢遊病者のようにこっぱずかしいことを聞く勇気もなく、
でも不安でどうしたものかとふさぎこむ筆者。セントラル
パークを甘く見ていました。

普通のランナーがチラッと見る感じではなく、渋面で地図を
凝視する筆者の姿は鬼気迫るものがあったはずです。

ただ、周りの状況や走ってきた時にあった大きな美しい噴水
などが地図に当然あったので、おそらくこの方向でいいはず
だ!とアメリカ大陸を発見したコロンバスよろしく走り続けま
した。

そうこうしているうちに右手にメトロポリタン美術館が見え
て来て、左手に大きな池を発見。ようやくもとの場所に帰
って来たことがわかりました。

こうなると足取りも軽くなるものですから不思議です。

時間にしたら50分くらいだったのでいつものランニングと
同じくらいでしたが、途中の心細い思いから開放され、
充実した達成感がありました。

今回走った場所はよく覚えているので、次回からはうまく
やります、って誰に言っているんだ。

また、今の時期では朝8時でも日差しは予想以上に強か
ったので更に早い時間にする必要があろうかと思いまし
た。

ほろ苦いセントラルパークジョギングデビューでした。