火曜日, 8月 09, 2016

ウェールズへ泊まりでツーリング② プラスα

①で書き忘れました。全体の小ネタ。

イギリスのツーリングは、こういうのを気にす
る、という話題です。

まずはコスト総額。気にするところです。


本ツーリングの総コストは160ポンド。



内訳ですが、思い出とともに。




・ホテル(朝食・ディナー付)121ポンド

Best Western Diplomatというチェーンホテル。
ベストウェスタンはバリューがある店が多く、
結構利用します。ヨークでも使いました。


一定のクオリティのホテルで、ディナー付だと値
段はもっとしますが、ここは場所的にもマイナー
ですのでローカルプライスなのでしょう。


ウェールズの海側とブレコンビーコンズの中間く
らいで、筆者的には初日の宿としては便利でした。







駐車場が一歩敷地に入った場所を選びました。
いたずらや盗難を避けるためです。

























筆者が泊まった建物は離れの2階



























ディナーは280グラムのサーロインステーキを頂き
ました。マッシュルームと赤ワインソースも別途。

サイドディッシュで5ポンドくらいは取られるんじゃな
いかくらいのポテトが付けあわせでどさっと付いて来
て、これが揚げたてでまさにイギリスのチップス。

厚手でホクホク。塩気がなくてご飯代わり。全部
食べました。

ディナーはローカルパブに寄った後でしたが、赤ワ
インとともに頂きました。




このホテルは、朝食もそうでしたが、料理がかなり
よい。どれも作って10秒後に出すくらいのドドド熱さ
と、しかもおいしいのなんのって。

朝食のパンはなくなると焼いて持ってきます。







さて、ローカルパブの話。











食事前と食後、2度行って
しまいました
















この街には、ウェールズのビールメーカーの
一つがありました。醸造所です。

ホテルでの夕食前に、地元パブでビールでも
と思って外を歩いていたら、ビールメーカーを
発見。







建物も重厚。






























横も長い。土日は休み。



























ここのビールはロンドンでは飲めません。テスコ
やアマゾンでも取り扱いのない、地ビールです。

コクがあって、色も美しい。何より、美味しいです。
味わうビールです。

ここのビールを供給するパブはウェールズのみ。


主力はエールビールです。ストロング、とマスター
が言っていましたが、エール(一般的にエールは
爽やかでフルーティ)にしてはかなり味わいが強
く、アルコールは4.2%(これがストロングかはわか
りません)。

シンボルはドラゴン。世界で最初に缶入りの
ビールを提唱した可能性があると、BBCも
報じています





































ここと同じマークが掲げられているパブに入りました。
工場から徒歩30秒。こじんまりのカウンター。

しかし、奥側にはテーブルも豊富。















入った途端、全員の目が
筆者に・・・
















大半が常連で、皆顔見知りなんですよね。

でも、皆すぐ話しかけてきます。

スティーブン、ディーン、名前が分からない女性、
デイビッドと自己紹介。

デイビッドは寿司職人で沖縄で修行したと。
変わってる・・。近々東京にも行くそうな。

ディーンはラグビーの話題。日本と南アフリカの
試合はこのパブで見たと。また、ウェールズの
言葉を教えてくれました。36歳。

非常にナイスガイ。




言葉は、ダーが、good ということしか覚えてい
ない。。




グッドモーニングとグッドナイトは、グッドが
後に来ます。これは覚えている。







酔っていたのではなく、本当にチンプンカンプン
な発音で、頭に入らないのです。

まったく英語と違います。しかも、彼らの話す英語
も非常にわかりにくい話し方です。





今皆さんでウェールズ語を話しているんですか?
と聞いたら











いや英語だよ












・・・全然分からない・・・





筆者のつたない、でもロンドンでは一応通じる英
語が伝わりにくい。。。ぜーんぜん分からないの
です。






























あらためて、





ウェールズは別の国





と思いました。











スティーブンは185センチはありそうなおじいさん。
"俺よりは小さいけどそこそこあるな"と背比べ。


酔ってますが、とにかく質問してきて人の話を聞く
ところが酔っぱらいとは違う。





名前が分からない女性は、あとで9時過ぎにもう一
度筆者がこのパブに行った時にもまだいて、おか
みと話していました。


色々あるし、話し相手が欲しい良いよね、30代も
後半だと。











夕食後にもういちどあのエールを飲みたくて再度
行ったので、合計2パイントとハーフパイントを頂き
ました。

ということで、





パブ 10ポンドくらい(9かも)












スティーブン(真ん中)後ろから


























パブ外観






























ロンドンのパブは、仕事帰りでしか行かない
のですが、週末のこのような地域のパブは
常連メンバーの、プライベートの空間です。

小さい街ならなおさら。







行って、よかったと心底思いました。



皆さん本当にいい人。まず名前を聞いて、聞いた
直後から名前で話しかける。ここは、イギリスだ
けではなく文化ですね。






夕食後の9時過ぎは、観光客らしいイギリス人
家族もやってきました。

不躾ながら、あまりにこのビールが気に入ったの
と、記念すべき初泊まりツーリングの思い出にと
思い、






















今日の記念にビールの
シンボル入りのパイント
グラス欲しいんだけど

譲ってもらえないか















とおかみに。










気前よくくれました。嬉しかった・・・・


グラスもタダではないはずだからといいましたが、
お金は受け取らないというので、カウンターの募金
箱に3ポンド入れました。










ロンドンへの帰りのバッグでは、大事にダウンジャ
ケットでくるんで持ち帰りました。




















エールじゃないけど、帰宅後 ブルックリンラガーで
思い出しつつ乾杯。色は、似ています。





















































さてコスト続き。


・ガソリン29ポンド


給油は全5回。最後の1度は満タンにして次に
いきなり給油しなくてよいために。

燃費は最初の2回分しか何リットル入れたか
レシートにもないですが、125マイルで6リットル
消費ほどが最高のはずなので、33キロ/リッター。

これは山地ブレコンビーコンズメインのところな
ので、普通に走る分にはエコ。

逆に高速メインとなった行きは28キロ/リッター
でした。

まあざっくり30キロ/リッターとすれば、どんな
に回しっぱなしでも1度の給油で200キロを
下回ることはないでしょう。

なによりイギリスは高速の制限が112キロなの
で、筆者も時々は法律違反せず65マイル巡行し
てたりもしますから、日本の道路ではもっと
マイルドに走れますね。




道路代はゼロ。ウエールズの玄関の美しい橋
もバイクは無料。車は6ポンドくらいとられます。





コストは大事。ホテルが250ポンドのところで
作る思い出と、素泊まり80ポンドのB&Bに
お世話になるのは、気持ちの面で全く違った
印象だからです。

どちらがいい、ではなく、旅の種類として、
両方とも良い思い出になるということです。