日曜日, 2月 08, 2015

トレンチコート直し

イギリスを代表とする洋服と言えば、トレ
ンチコートが真っ先にあがるのではな
いでしょうか。

もとは、ミリタリーユースですね。

筆者も持っています。

もう15年もの、アクアスキュータムの
キングスウェイです。

本ブログでも、3年前に話題にしました。

今、また直しに出すことに。


前回は袖の裏地を左右総取り替えし
ましたが、今回は袖の先端の痛みが
さすがに無視できないほどになった
ので、袖丈の詰めはやむを得ないと
割り切って修理に。

擦り切れの域を超えて、ぱっくり開い
てしまいました・・・













ビンテージの味だ!とするにはちょっと。。































思い入れのあるコートなので、せっ
かくロンドンにいるのだしと、アクア
スキュータムの路面店に行ってき
ました。

観光客でごった返す、オックスフォ
ードサーカスから徒歩2分の便利
なところにありました。












































メンズは2階。人の入りはお世辞にも
多いとは言えません。大丈夫かな。。








ところですぐそばに、建物が有名なデ
パート、リバティがありました。


ロンドンに来て3年目ですが、初めて
見ました・・重厚です。









































さて、コート。

店員さんに話したらその場で着て、丈も
確認したうえで、修理手配終了。

2センチほど袖丈が短くなります。


左右で40ポンドでした。長さで変わって
くるそうです。

路面店の直営店舗だし、1万円くらい
は取られるかな、と思っていたらちょう
どそんな感じでした。



左右ポケットの入口のところも擦り切
れてきているので、ここって直せる?
と聞いたら、案の定ではありますが、
そこは生地を中に織り込んで直せな
いからダメと。

後ろの一番下の内側部分も少し擦り
切れているので、ひどくなったらどう
するか聞いたら、これは裏地を全部
取り換えることになると。

これならまだ不要じゃない?と言われ
私もそう思っていたのでこれで退散。


とりあえず袖が直って帰ってくれば、
また活躍してくれるでしょう。





ところで、商品を見て回りましたが、
これはアクアスキュータムも、バーバ
リーの今のトレンチのモデルにも共通
するのですが、ダブルトレンチのポイン
トである、大きな襟。

あれを立てて着ることは多いのですが、
今のモデルは、そこの裏の部分がチェ
ックの生地になっているのです。

カーキ系の伝統的なモデルのトレンチ
は、シングル系も含めてほぼすべてこ
うなっているっぽいです、サイトを見る
と。













UKサイトより

















サイトより こちらはバーバリーUK




























あれがどうしてもいただけない・・・




バーバリーとアクアスキュータムの
トレンチは、ぱっと見で大体分かり
ます。

しかも、裏地がめくれた時にあの
チェックが見えるのがいいと思うの
ですよね。


それが、あの襟裏のワンポイントで
ブランドを見せようとすると、質実剛
健で売るトレンチがなんだかとても
安っぽいただのお洒落アイテムに
なった気がしてどうもいただけない。

もともとトレンチは男性っぽいイメー
ジですから、チェック柄が唐突に
外見に混ざることの違和感というか、
場違い感が目立つ。

まあ、散々それを踏まえて商品化
されているのでしょうが、これは
残念でして、このモデルのままで
は私は買い替えるのはいやだな
と思ったわけでありました。


ブランドをあえて見せるのが今の
ファッションなのでしょうか。日本
人的には、黙って、見せつけずに
いいものを持ちたいものです。