妻に感謝です。
寒かった週末。よく晴れたので40分ほど
バイクに乗ってきました。昨年はウィンザー
城に出かけましたが、今回は寒すぎて
本当に近所。
天気はいい ただ、寒い
さて、年末からニューモデルがかなり発表に
なっているバイク業界。まず欧州、そして日
本という流れ。
海外の(趣味としての)バイク人口が増えて
いることを願います。
さて、ヤマハから衝撃の新車が出ました。
MT-09 Tracer という、ツーリングバイクです。
スペックなんかを見ると、ハイスピードツー
リングバイクというよりは、アドベンチャー
バイクの特性もかなりの点でいいところ取
りした、世界の万人受けする最強バイク
かもです。
バカ売れするでしょう・・・小金持ちに。
ここまでコンパクトなのは他にはないでし
ょう。あえて言えばカワサキのversys1000
がコンセプト的には似ているでしょうか。
車重は30キロ以上重いですが。
外見は結局好みなので評価はしませんが、
マスニーズのレンジを外れそうにはない外見、
という前提で言えば、たいていのライダーが
求めるすべてを満たすとんでもないモンスタ
ーマシンが出ました。
販売という点で大成功しそうな意味でのモン
スターマシンです。
サイトより
このクラスでは軽すぎ
そんないらないほどの
エンジンスペック
ハンパない充実装備
そして度肝を抜かれたのが・・・
それでいて破格の値段
エンジンは847cc(3気筒直列水冷)、出力と
トルクは115PSに8.9KG-mというスペック。
最大二人乗りの二輪で、公道向けで、こん
なにいらない。というほどのもの。
重量210キロ。ホンダのCB400SF(ABS)でも
200キロ。900ccバイクでツアラーでこの軽
さは異常。
装備など諸々触れれば、アルミフレーム、トラ
クションコントロール、LEDライト、ハンドルガ
ード、12ボルトのシガーソケット(電源)、大型
タンク(ノーマルMT-09よりも大きい18リッター)、
センタースタンド標準(海外は標準、日本は
知らないですがあえて外さないと思いますが)、
メーター周りはノーマルMT-09と全然違う、ア
ドベンチャー系(ヤマハならテネレとか)で使
われている四角いマルチモニターなどなど。
他にもスペックは独自調整があるようです。
サイトより モニタはガンダムのコクピットっぽい。
そそる。
・・・やりすぎだろ。グリップヒーター標準で
つけた日には皆泡ふいてたろうに。
あえて言えば、シート高が845-860(可変)と
いうところが、身長と足の長さを結構程度
求めます。
グローバルモデルなのでやむを得ない
でしょうか。
ノーマルのMT-09はシート高が815ですが、
それも決して低くない(教習者CB400でも
755)ので、このMT-09 Tracerはオフ車(な
いし大型アドベンチャー)の足つきをイメー
ジした方がよさそうです。
同社のツーリングバイクFZ1 Fazerも815
なんですね。これより高い。
これまたホンダで言えば、私のCRF250M
が855なので、それに近い。結構、高い
ですよ。小さい方は少しストレスかもです。
さて値段。
ポンドで8149
円で1,047,600
為替レートを考えると円価格のこれは???
ですが、この装備でこの値段は、ノーマル
MT-09を買った方がまず相当悔しがるの
では?
営業上は、ここはモデル二つを一緒に出
すべきだったと思いますね。
これからVFR800とかVersys1000を買おう
とした人は猛烈に迷うのでは・・・
イギリスでもこのスペックでこの値段は
ありえない。VFR800は10699もします。
versys1000も9749 です。
スズキのVstrom1000も9999。
アドベンチャーの新型トライアンフタイガー
XCXでも9999です。
とんでもないバイクを出してきたものです
ヤマハは。
スタイルやメーカーにこだわりが強い
バイク乗りですから、一般論でまとめる
意味は小さいですが、利益を求める企
業の取り組みとしては、攻めに出て勝
負をかけてるなあという気がします。
ヤマハは昨年、XJR1300も大モデルチェ
ンジをしたり、名車SR400を欧州でも投
入したり、アグレッシブに攻めてきてい
ます。
そして、MT-07が大絶賛を受けています。
ニッチな分野ですが、日本のメーカーが
高い評価を受けるのは、本当に嬉しいこ
とで、エンジニアと企画マンにあっぱれ
です。
私も何か頑張らなくては。。。
追記 2015/1/31
イギリスの新聞テレグラフはバイクレビュ
ーを行っているのですが、このバイクの
レビューが1月25日に載っていました。
テレグラフはTimesと並ぶイギリスの主
要日刊新聞です。普通のイギリス人が
見る新聞です。
評価は5点中満点。
同紙はノーマルのMT-09は4点、MT-07
はこれ以上何を望む?と満点でした。
Mortorcyclenews も12月のレビューで、
A seriously good bike at a seriously
great price
と高く評価しており、
It’s great fun, characterful, useful and a
bike for all reasons. It’s also, already, a
leading contender for 2015 Bike of the Year.
オールラウンダーとしての魅力から、早くも
2015年のバイクオブザイヤーの有力として
います。
どちらの評価も、全体的に穴のない能力と
価格のバランスが高い競争力との趣旨
な気がします。