日曜日, 12月 24, 2006

山崎豊子の本

ここ3ヶ月ほど、山崎豊子中毒となっている。

友人、K1氏から「不毛地帯」を薦められたのは筆者が
東京にいる頃だからもう数年前の話だ。

NYに来てのち、プライベートの旅行も含め、国内外の
飛行機による長時間の移動機会が多くなったので、
K1氏にかつて薦められた女史の作品を読むことに至
ったのだがこれが面白い。

寝る間を惜しんで読んでいる。

彼には何かにつけて感謝しているが、これでまた一つ
ありがとうと言わねばなるまい。

しかし、不毛地帯を読む前に手に取ったのは「沈まぬ
太陽」。日航の内紛とそこで働く一人の男性の闘いに
焦点を当てて描かれた小説であり、不毛地帯の一つの
テーマとなっている”シベリア抑留”よりも入りやすいか
なと思って読み始めた。

既にお読みになっている方も多いのではないでしょうか。
御巣鷹山編と来たらもう・・

さて、その沈まぬ太陽を終え、今、不毛地帯を読んでい
ます。

大雑把なストーリーは、大本営の元参謀が敗戦後に過酷
なシベリア抑留を経て日本に戻ったのは11年後。葛藤の
のちに商社に入社し、第2の人生を商社マンとして生きる
男の生き様を描いた壮大な内容です。




これ、、、








止まんねー






分厚い4冊で展開される大作ですが、1巻を終えた
あたりから本が置けなくなります。息をつかせぬ展
開なので読んでいるだけでとても疲れます。

時々、ふしゅー、と息を吐いて、再び読み始める筆
者。

実際のモデル企業と人物がいて、山崎豊子の緻密
な取材力もあってやたらリアルに迫ってきます。

以前、本ブログで井上靖の氷壁を取り上げたこと
がありますが、女史は井上靖から指導を受けていた
こともあり(新聞記者として)、文体が似通っている
気がします。


不毛地帯はまだ全部読みきっていませんが、沈ま
ぬ太陽よりも面白いと感じています。

K1クン、よい本を教えてくれてありがとう。酒はほ
どほどにな、でもこないだは楽しかった。


年内にこれを読み終え、次は妻が読み応えがある
よと言っている、「華麗なる一族」にチャレンジです。






今日の激写;
なし