日曜日, 12月 24, 2006

コーラスライン

クリスマスホリデーの土曜日、ミュージカルの名作
中の名作と言われる"コーラスライン"を観てきました。

1976年にトニー賞、1983年には最長上演回数も打
ちたて、90年の最後の公演から16年を経てブロード
ウェイに戻ってきたので、事前の話題も相当なもの
でした。

あらすじはこちら


事前に、85年にマイケルダグラス主演で映画化さ
れたものを観て予習してから行ってきました。










ブラボー!







感動しました、これぞミュージカル。

出演者全員が主演のように時には個人で、時には
グループ、そして気づけば全員で歌い、踊り(特に
コーラスラインは踊りが圧倒的な迫力でした)、耳慣
れた音楽がオーケストラで盛り上がります。

映画もそれなりによかったですが、ライブのミュージ
カルはその何倍も素晴らしいです。

もし知人がNYに遊びに来てミュージカルを観たい、
と言ったら迷わずコーラスラインを薦める気持ちに
なりました。



今日の激写;
これぞミュージカル!












山崎豊子の本

ここ3ヶ月ほど、山崎豊子中毒となっている。

友人、K1氏から「不毛地帯」を薦められたのは筆者が
東京にいる頃だからもう数年前の話だ。

NYに来てのち、プライベートの旅行も含め、国内外の
飛行機による長時間の移動機会が多くなったので、
K1氏にかつて薦められた女史の作品を読むことに至
ったのだがこれが面白い。

寝る間を惜しんで読んでいる。

彼には何かにつけて感謝しているが、これでまた一つ
ありがとうと言わねばなるまい。

しかし、不毛地帯を読む前に手に取ったのは「沈まぬ
太陽」。日航の内紛とそこで働く一人の男性の闘いに
焦点を当てて描かれた小説であり、不毛地帯の一つの
テーマとなっている”シベリア抑留”よりも入りやすいか
なと思って読み始めた。

既にお読みになっている方も多いのではないでしょうか。
御巣鷹山編と来たらもう・・

さて、その沈まぬ太陽を終え、今、不毛地帯を読んでい
ます。

大雑把なストーリーは、大本営の元参謀が敗戦後に過酷
なシベリア抑留を経て日本に戻ったのは11年後。葛藤の
のちに商社に入社し、第2の人生を商社マンとして生きる
男の生き様を描いた壮大な内容です。




これ、、、








止まんねー






分厚い4冊で展開される大作ですが、1巻を終えた
あたりから本が置けなくなります。息をつかせぬ展
開なので読んでいるだけでとても疲れます。

時々、ふしゅー、と息を吐いて、再び読み始める筆
者。

実際のモデル企業と人物がいて、山崎豊子の緻密
な取材力もあってやたらリアルに迫ってきます。

以前、本ブログで井上靖の氷壁を取り上げたこと
がありますが、女史は井上靖から指導を受けていた
こともあり(新聞記者として)、文体が似通っている
気がします。


不毛地帯はまだ全部読みきっていませんが、沈ま
ぬ太陽よりも面白いと感じています。

K1クン、よい本を教えてくれてありがとう。酒はほ
どほどにな、でもこないだは楽しかった。


年内にこれを読み終え、次は妻が読み応えがある
よと言っている、「華麗なる一族」にチャレンジです。






今日の激写;
なし

水曜日, 12月 20, 2006

引越し(予定)

ブログの引越しではありません。

家の引越しです。今住んでいるアパートが分譲マン
ションに変わり、内部を改装して売り出すのに伴い、
現在の契約が切れたら退去しないといけなくなり
ました。

すごく今の住まいが気に入っているので引っ越し
はしたくないのですが、来年の6月末に契約が切れ
るので、春になったらやむなく物件を探し始める予
定です。

なんて今発生した問題ではなく、結構前から通知
されていたので、まあしょうがないかと、ゆったり
構えています。

今この部屋に住んでいる賃借人として、当然購入
する権利もあるので(しかも若干割安で)、分譲販売
に際しての分厚い物件目論見書も送られてきました。

自分が今住んでいる部屋がいくらで販売される予定
なのかも見ましたが、こういうのは日本にいてはなか
なかない経験です。


直感ではこの物件、値上がりすると思いますから欲
しいです。でも、買えっこありません・・・


ワールドトレードセンター跡地に新たな500m級の超
高層ビル(フリーダムタワー)が2009年か2010年に
完成しますし、周辺のロウアーマンハッタンは開発ラ
ッシュです。地下鉄の再整備なども予定されており、
新たなファッションや文化の発信地としてのダウンタ
ウン人気も日を追って高まっています。

ソーホーやチャイナタウンも徒歩で行けます(20~30
分くらいはかかりますが)。

なので冒頭書いたように、ここから出たくない、と強く思
うわけです。



さて、引越しに関してですが、退去通知から契約満了
までの期間が短かった住居人は大変だったようです。

マネジメント会社側も、11月までに退去すればそれま
での家賃(およそ2か月分くらい)タダ!とかキャンペー
ンまでやって追い出しにかかっています。

これまでに相当の人が引越しで出て行きました。

結構大きいアパートなので、3つあるエレベータのうち、
一つは常に引越し用として占拠されています。

マネジメントの人も、ほぼ毎日くらいのペースで誰か
が出て行っていると言っていました。

とても寂しい・・・





筆者、6月末なんてひょっとしたら最後の一人?




かつては週末朝の洗濯ルームはバトル(早く行かない
と洗濯機や乾燥機が全部埋まってしまう)でした。

こないだの週末、妻が今日本にいるので洗濯を久し
ぶりにしましたが、ガラ~ンとしたランドリールーム。

結構広いだけに寂しさ倍増でした。

グワングワンと回り続ける乾燥機の前に独り立つ
筆者・・・誰か来て”ハイ”とか言ってくれよと思いまし
た。


改装工事は既に始まっており、そのおかげで夜
家に帰ってきたときにお湯が出ないとか、トイレが
流れないとかそういう事態にしばしば直面していま
す。

日中に工事をやって元栓を開け忘れたとかその程
度のトラブルなので言えばすぐ直るのですが、さす
がに





まだ住んでる人がいるんだよー




と叫びたくなります。

NYに来て来年春で2年。愛着のあるこのアパート
を離れ、どんな生活になるのかなあと思い巡らす
最近です。

それにしてもまさかニューヨーク内で引越しするこ
とになるとは思いませんでした。

業者とかどうするんだろ・・

今日の激写;
なし

金曜日, 12月 15, 2006

The New York Times たいむず; 日本の血液型占い

西武の松坂選手がついに契約にサインしたそうですね。

今朝のNYタイムズのスポーツ欄はトップは、交渉締め
切りを目前に控え、レッドソックスのオーナーが自家用
機で西海岸に飛んで契約に臨むというものでした。

また、その記事の真下に、同じくらい大きな扱いで張っ
ていたのは、





Blood, Sweat and Type O:
Japan's Weird Science






Weird という言葉はあまり耳慣れないと思います
が、こちらに来てから多くの人が使うのを知りまし
た。

意味は、「奇妙な」とか「不思議だ」とかで、strange
に近いですが、ニュアンスとしてはもっとこう、「いっ
たいどういうことなんだ、何かよからぬことが背後に
あるのでは」というものが含まれており、ちょっとネガ
ティブな印象があると筆者は感じています。



記事はまぎれもなく読んだとおりで、




血液型; 日本の奇妙なサイエンス




です。

この記事があったのはスポーツ欄ですが、日本の血液
型を巡る奇妙な文化が松坂選手や松井選手、イチロー
選手、果ては王選手まで引き合いに出しながら、かなり
詳しく報じられていました。

日本では、野球選手を紹介する公式資料に、




右投右打、O型




という風に、血液型の紹介まであるのがタイムズにして
みれば愉快でたまらないようです。

確かに冷静に見ると奇妙キテレツですなあ。




それホント?と言いたくなるものも散見されましたが、と
ても面白い記事でした。改めて日本人て面白い。


でもアメリカ人が読んだら、日本人て不思議・・・って思
うに違いありません。

記事内にありましたが、この図を見ていただくのがいい
ですね。





すごく面白い!! (NYタイムズより)


















血液型、記事中で指摘されているように、人とのちょっ
としたコミュニケーションのきっかけとして使うにはとて
もいいものだとは思います。


日本ではA型が最大勢力で、アメリカではO型が最大
勢力だそうです。

うーん、なんとなくわかる。タイムズの解説にあるように、



社交的・外交的で、
自信にあふれていて、
野心的・意欲的であって、
情熱的・短気で、
目的がはっきりしている





この国そのものだなあ。


今日の激写;
なし

火曜日, 12月 12, 2006

レ・ミゼラブルのちイルミネーション

ミュージカル、レ・ミゼラブルをブロードウェイで観て
来ました。

この話について筆者が知っていたのは、ジャンバル
ジャンという男性の名前と少女の絵(わかりますよ
ね?)だけだったので、映画を観てストーリーを予
習してから行きました。

この映画、すごくよかったです。私はミュージカル版
よりも映画の方が好きです。私の観た映画はよくあ
る『ミュージカルの映画化』ではないため、歌や踊り
はなく、あくまでシリアスなドラマ、名作の映画化です。

一方ブロードウェイのショーは歌、踊り、豪華なセッ
トなど、ライブの強みを前面に出すものですから、
もともと別物と考えた方がいいのかもしれません。


ここが劇場











ミュージカルは午後2時スタート分だったので、終
了後は5時近くでしたが、外は真っ暗。

ロックフェラーセンターのクリスマスツリーを見て、
その後グランドセントラル駅構内のイルミネーショ
ンを楽しんでから食事をしてきました。

妻が予約したイタリアンレストラン、はじめて行く
ところでしたがおいしかったです。

後で知りましたが、グーグルで検索すると84人
がレビューを書いていて、限りなく満点に近い
評価。



綺麗、の一言に尽きます














去年も掲載しました、サックス5thアベニュー











グランドセントラル、1時間おきのショー





















そして我が家も・・・









母のパッチワーク作品













今日の激写;
本文中にちりばめました

日曜日, 12月 10, 2006

ラスベガス旅行②; 写真よりもすごいグランドキャニオン

NYは猛烈に寒くなってきました。昨日の朝はマイナ
ス7度、今日もマイナス4度まで下がり、冗談ではな
く耳がもげそうです。

耳まで覆う帽子が必須の季節になりました。

皆様も風邪をおひきにならないようお気をつけくださ
い。


さて、やや間延びしてしまいましたが、ラスベガス旅行②、
グランドキャニオンのレポートです。

①はこちら


今回のラスベガス旅行は移動も含めて3日間、初日
は早朝6時半に家を出て、戻りの日は深夜11時過ぎ
の帰宅でした。

何をどこまで組み込むかによりましょうが、初回のラ
スベガス旅行は3日くらいにしてよかったというのが、
終わってみての私の感想です。

二日間はラスベガスのショーや街探検、食事、人に
よってはショッピングも楽しみ、一日はほとんどの人
が出かけるというグランドキャニオンツアーで身体は
ヘトヘト。自然の好きな人はグランドキャニオンを二
日にして日の入り日の出を見たり、遠くまで足を運ぶ
というプランもオススメです。

さて、今回のグランドキャニオンは日帰りのツアー。
ルートとしては、


ラスベガスからバスで移動

40分くらい走り空港に

飛行機で1時間

グランドキャニオン空港(?)

バスでグランドキャニオン国立公園まで移動

散策

行きの逆ルートで戻る


です。

朝6時出発、ホテルへの戻りは4時くらいでした。

まず、このツアーの魅力は飛行機です。



ワクワクするでしょ・・












せいぜい12人くらいしか乗れないこのプロペラ
機、臨場感ありすぎです。

パイロット二人につかみかかることもできる距
離ですから、ハイジャックは容易。


客に襲撃されたことはなかったのかしら・・











飛び立つ時の揺れから眼下に広がる景色はジャン
ボでは味わえず、いい経験になります。

飛んでしまえば1時間、バスツアーもありますが、片
道6時間ですから観光の時間はごくわずかです。


空から見る道路、これをロマンという・・・
















最初は皆珍しく興奮しています。景色もいきなり
すごい大自然が飛び込んでくるので相当色めき
立ちますが、20分も過ぎると皆飽きてきて、その
うち寝始めてしまいます・・・

筆者は見逃すまいとずっと起きていました。帰り
は全部寝ましたが。




アメリカは広い














こんな景色も















筆者、上にあるような景色が続いている中、ふとし
た疑問がふつふつと疑問が湧いてきました・・・・






今見ている景色とグランドキャニ

オンの景色はいったい何がどう

がうのかしら・・





筆者の中では既にイメージにあったグランドキャニオン
は眼下に見えております。

これで1時間たって国立公園では何が待つのか・・・
大声では聞けませんが、





実はあんまり変わらないのでは?



不安でたまりませんでした。


いよいよ国立公園に到着、どこから集まってくるのか、
すごい車の列です。

気温もラスベガスよりもぐんと低く、高地にいることを
いやでも感じさせられます。

ガイドさんの指示で自由行動となり、歩いたその先に
ありました。





スケールが違う!
















多少なりとも雰囲気が伝わると嬉しいのですが、
スケールのでかさがお分かりいただけるでしょうか。

飛行機から見たときは何も大きさを比較するものがな
いので、漠然とすごいな~と思っていましたが、こうして
実際に人が見えたり、足元の下が断崖絶壁だと、
ビビリます。誇張ではなく、足がすくみますよ。



実はカモシカのようなものが平らな部分にいます


















百聞は一見に如かず、写真で誰もが見たことのある
画でしょうが、実際に見ると感動すると思います。


すごーいとか、こわいねーとかそういう言葉は出てこ
ず、しばし皆無言・・

ちょっとたってから、「これはすごいな・・」というパター
ンが多い感じがします。


景色自体は飛行機から見るものとそれほど大きくは
違いませんでしたが、スケールの違いが圧倒的でした。

これが昔は海の底だったのですから自然というのは驚
きです。

いくつかスポットを変えて景色を楽しみ、お昼ご飯をとっ
てからグランドキャニオンを後にしました。


さぞ日の出・夕陽が美しいことでしょう











ほとんど丸一日のツアー、充実です。


この日、ラスベガスから戻って夕食は予約をし
てあったスペイン料理のレストランでとって、妻も
私もクタクタで夜10時には寝てしまいました。


最終日は午後2時の飛行機だったので、朝食は
ホテルのバフェ(ビュッフェ)でたんまり食べて、
その後一日目に行けなかった他のホテルめぐり
をしてから帰途につきました。

よく歩き、よく食べた旅行で、よい思い出となりま
した。


今日の激写;
本文中にちりばめました