です。
5日目
ケアンゴーム国立公園から湖水地方まで
の移動です。
いい天気。ホテル前で帰る直前に。
ここでの朝食はイギリス人夫妻と相席。色々
話をしました。リタイアした夫婦で、純粋イ
ギリス人でした。ちゃんとした感が伝わって
くる、とても感じのよい夫婦でした。
奥さんは辛口で、美味しいものと美味しくな
いものをはっきり旦那さんに伝えていました。
あなた日本人?と開口一番奥さん。何かわ
かるのでしょうかね。。。
娘さんが日本に最近行ったそうで、その写真
を見せてくれました。写真はプロが撮ったよ
うな素晴らしさ。猿が温泉に入っているもの
でした。日光かな。
なお、イギリスの大きくないホテルは例外
なく朝食を個別で調理してくれます。
ビュッフェは、大きいチェーンホテルだけ
でして、あとはメニューを見て注文します
(チェーンでないホテルは朝食が宿泊料込
がほとんど)。
と言っても、基本イングリッシュブレック
ファースト。スコットランドでは同じメニ
ューでも、スコティッシュブレックファスト、
アイルランドはアイリッシュブレックファス
トです。
このホテルも、ラージサイズ、ハーフ、
エッグ&トーストのみ、ポリッジなどなど
メニューから選びます。
そして、どこも例外なく美味しいです。
さて、この日は距離にして約400キロほどを
走りました。それなりの大移動です。
国立公園を抜けるルートは、とても美しいです。
ただ、ハイランドでも南部にあるせいか、自然
は穏やか。道路も整然と、雄大。坂道が多いで
す。
さすがにこの移動は250ccの力不足を感じまし
たが、急ぐ旅ではありません。CRF250Mが
いかに最強のツーリングバイクであるかを
実感しつつの移動です。
目指すは湖水地方。休みも兼ねて2度給油して
15時台には到着です。
湖水地方のホテルは、当日の朝、ホテルを出る
前にネットで押さえました。セールが出ていて
飛びつきました。
ホテルと言いつつ、長期滞在型のリゾート
コミュニティにあります。食事はなし。
施設内にあるレストランで別途です。
ホテル正面
部屋がすごい。キッチンもあり、食器も
全装備。住める。
野郎一人には贅沢すぎでした・・
レストランがまたよかったです。バーも
隣接です。
バーにて最後の夜。地図はもう不要なので
ナビだけ。
時間が早かったのでもう一杯は一度部屋に
持ち帰り、ベランダで。
夜はレストランに戻り、旅の最後の晩餐--
地元牛のステーキをワインとともに頂き
ました。
レストラン全景
レストランは前面がこの風景に面しておりまして、
テラスではこれを前にして食事ができます(もう
8月下旬は寒くほとんど人は出ていません)。
こうして更けた夏の夜。
6日目
湖水地方を縦断してから、再度高速道路の
M6をひたすら南下します。
この日は写真はいちまいも撮っておりませ
んで、湖水ライドの動画のみです。
湖水地方の本当の良さは丘と湖のハイキング
の中にあると思いますが、ライディングで少
しでも様子をお伝えできればと思います。
動画の後半以降で、湖水の風景がお分かり
頂けると思います。優しい地方です。
湖水地方はせいぜい1時間程度で抜けます。
その後は初日に来た道を戻ります。この日の
総距離500キロ位?
この週末は月曜が休みのロングウィークエンド。
にもかかわらず、イギリスの長距離地上鉄道
(スコットランドや西に行くものの大半)が
工事のため停止。
交通網は大混乱
朝からBBCはこの話題。
ロンドン中心部のユーストン駅も閉鎖です。
行政が、夏の連休でこういうことをやってのけ
る神経は信じられません。
連休のど真ん中に新宿駅や品川駅が閉鎖するよ
うなものです。
おかげで、道路は前年同時期の2割増しの交通量。
それはそうですよね、直前に飛行機なんて取れ
ませんから。。
そのおかげで、昼前から高速は上下線ともに
大渋滞。さすがに巻き込まれました。
しかし、驚いたことがありました。
筆者、すり抜けは極力しません。かなり余裕の
ある道路幅の時だけ。
今回もじっと車の後について待っていました。
車はほぼ止まっていますが、狭い高速ですり抜け
するにはちょっと不安だったので。
そしたら、近くにいた超大型トラックの兄ちゃん
がホーンを。
ププー
音にぎょっとした見たら、筆者の方を見て、お前
は路肩(車の間ではなく、本来道路ではない
路肩です)を通って行っていいんだ、と抜けるこ
とを勧めてくれます。
行け、行け
とジェスチャーたっぷりでメッセージを伝
えてきます。
驚きました。大きなお世話と思うとともに、
こういう環境でも他者のことを考える神経。
高速道路では緊急時の避難通路である路肩
を通ることは罪悪感がありましたが、人の
アドバイスを無視するのは無粋、と思い、
路肩を時速30キロで抜けて進む筆者。
本当はルール違反なのでしょうが、これも
緊急時の対応、誰にも迷惑は掛からないと
と言い訳して進みました。
渋滞では結局小一時間ロスしましたが、人
の気持ちに触れた経験でした。
ルートン空港間際で最後の給油。
いったい何度5リットルくらいの給油を
繰り返しただろうと考えつつ、妻に今ルー
トン近くでもう帰る、とテキスト。
こうして終わりを迎えました。
妻に感謝です
これに尽きます。一人で走りつつ、一人じ
ゃない自分。このことをよく考えました、
道中は。
帰ってすぐそのまま、感謝の気持ちを込め
て、CRFを洗車。チェーンオイルを忘れて
気になっていたこともあり、チェーンも
清掃して注油。9月の、年に1度の車検と
サービスも予約も入れて一安心です。
・・とかまともなことを言っていますが、
スコットランドツーリングを終えて湧き
起こるのは、
次はどうする
です。欧州大陸、独仏スイス、スペイン、
望みは付きませんが、まずは家族との
日常の喜びをかみしめたいと思います。