年末にふらっと立ち寄った本屋で、海外ものの
ミステリーを手に取りました。
ハヤカワの海外ミステリーは以前から気になっ
ていました。
求めたのは、ラスト・チャイルド。
少年ジョニーの人生はある事件を境に一変した。
優しい両親と瓜二つのふたごの妹アリッサと平穏
に暮らす幸福の日々が、妹の誘拐によって突如失
われたのだ。その後まもなく父が謎の失踪を遂げ、
母は薬物に溺れるように……。少年の家族は完全
に崩壊した。だが彼はくじけない。ただひたすら家
族の再生を信じ、親友と共に妹の行方を探し続ける。
(ハヤカワのサイトより)
思えば、この紹介文から始まっていました。
お読みになれば分かりますよ。。。
海外特有のダラダラした文章ではなく、展開
に引き込まれます。ハラハラドキドキの中に、
考えさせられるテーマがあります。この著者、
他の作品も読んでみたいと思いました。
ミステリの読後は、こちらも以前からずっと気
になっていた山岳小説を求めました。
先輩が前に貸してくれて、結局読めずに終わ
ってしまったものです。
神々の山嶺(夢枕獏)
完全にノックアウトされました。
羽生丈二、しびれます。
久しぶりに、この本が終わらなければいいのに、
ずっと読んでいたい、という思いを途中から持っ
ていました。
筆者、一人で走ったり泳いだりと、自分を苦しめ
てその先に得るものがあると考える傾向にある
ので、山は何となく意識をしていました。
羽生丈二。魅力的です。物語だけでなく、表現の
仕方こそ違えど、意外にこういうタイプの男は世
の中に多くいる気がします。
山岳小説と言えば、筆者が初めて触れたのは
井上靖の氷壁。こちらも名作です。強い感動で、
読後はしばらく動けません。
まだまだ色々読むぞ