土曜日, 12月 29, 2007

欲張りイタリア旅行記⑨; 終章 カプリ島

12月も残すところあと二日、このブログの閉幕も近づいてまいり
ました。

イタリア旅行記も今回のカプリ島で終わり、ドタバタ珍道中にお付
き合い下さった読者の皆様、どうもありがとうございました。

さて、カプリ島は前回記述分のソレントから船で渡ります。時間は
どのくらいか定かな記憶がないのですが、30分くらいだったような
気がします。

人によってはカプリ島に宿泊し、美しいリゾートを堪能するケース
もありますが、筆者はこの旅行の最後の数日はソレントを拠点に
していたので、日帰りとしました。

カプリ島には青の洞窟があるので、日本の旅行会社主催のツア
ーでも組み込んでいる場合があります。
場所はこちらです。



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この島の見所はふたつ、丘の頂上からの景色と青の洞窟です。
文章や言葉では伝えられないので早速写真をご覧いただきまし
ょう。
丘の上から海と山肌の家々を眺めたのが下の写真です。












とても素敵な景色でしょう?この場所まで、ケーブルカーが出
ていますが、筆者は歩いて登ってきました。

真夏の直射日光のもと、白い家が並ぶ路地を縫ってやや急な
坂を登るのは体力がいりますが、汗をかいて上まで来て、この
景色を眺めるのは最高の気分で、疲れは吹っ飛びます。

レモンシャーベットを食べながら、しばし景色に見とれて時間が
過ぎました。

もう一つ、というよりメインイベントはやはり青の洞窟です。ここ
まで来てこの場所を素通りする理由はありません。

季節によっては天候が荒れ、ツアーが催行されない日もあるよ
うですが、夏はたいていOKのようです。海がとても美しくて、気
持ちがいいです。カプリ島に行かれる方は絶対にご参加ください。

段取りとしては、小型の10人くらい乗れるモーターボートに参加
者で相乗りして、現地ガイドさんがボートを運転してカプリ島から

20分くらい行ったところの洞窟までいろいろ教えてくれながら
船は進みます。
時には歌も飛び出していました。


ガイドさん-海の男でした










さらに洞窟に着いてから、船頭さん込みで3人乗りの手漕ぎ
ボートに乗り換え。洞窟はとても狭く、入り口は小さいので
モーターボートでは入れません。ちなみに、この手漕ぎボート
の船頭さんへのチップは代金に含まれていないので、別途
渡す必要があります。

下の写真が、青の洞窟入り口です。
















入り口の左側にロープみたいなのが見えますか?

洞窟に入るときは身体を完全に倒して、ロープをつかんで
一気に引っ張ります。うっかり頭を起こしてしまったらとか、
波がタイミング悪く来てしまったどうなってしまうのだろう・・・
と考えるとゾッとしますが、そこは船頭さんのリードに任せる
のみです。

そして、洞窟内部は別世界でした。



























自然の力はすごいと、心底思いました。

太陽の光が届く海水部分以外は真っ暗なだけに、ブルー
が際立ちます。美しい、とにかく美しくて言葉を失います。

船頭さんが歌を歌いながら漕いでくれました。その動画は、
旅行記初回に掲載しているので、是非ご覧ください。リンク
ここです。

こうして、カプリ島の上から下まで堪能し、大いなる感動と
ともにソレントに戻り、この旅行は最終日を迎えました。

11日間何のトラブルもなく体調は万全、天気は快晴の連
続だったことは、神のご加護かご先祖様のおかげか。特定
の誰に対するでもなく、感謝の気持ちで満たされています。

そしてイタリアから戻った1週間後、筆者のNY生活も終わ
りを迎えたのでありました。

次回は本ブログの最終回、皆様へのご挨拶です。


今日の激写;
本文中をご覧ください

木曜日, 12月 27, 2007

欲張りイタリア旅行記⑧; 帰れソレント

旅行にスパイスを効かせるには、名前は聞くのだけどあまり
行ったことがある人が身近にいない場所、を訪れることでし
ょう。

今回の旅行は2週間休暇の範囲で組み立てればよかったの
で、欲張って多くの場所に行くことができました。

旅行会社のツアーにはない場所、それをひとつ入れることが
希望でした。

ウーンとうなって提案を持ってきたのは妻でした。



ソレント



・・・・・どこ!?

聞けば聞くほど行きたくなりました。イタリアのリゾート、日本
人が好むこぢんまりした街、断崖絶壁、カプリ島にもすぐ行け
るなどなど。

場所はここです。



拡大地図を表示


無理やり言えば、伊豆半島でしょうか。
ナポリからポンペイに行ったときと同じ私鉄で約1時間半。
絶景が目に焼き付けられる美しい、一生忘れないであろう海
の街でした。



左を見ればこうで・・











右を見ればこう・・














ご覧のとおり、断崖の街です。それだけに下まで降りていくの
は一苦労で、筆者も最初はバスでタラタラ行きました。街を巡
りながらバスでのんびり行くのはそれはそれで趣タップリです。

しかし、行き帰りのどちらかは歩いて行くのがいいでしょう。

きらきら光る海を見ながら坂をジグザグ登り、時々立ち止まっ
てベンチに腰掛ける。数分景色をボーっと見つつすべてを忘
れる。何か考えているようですべてが洗い流される、そんな
体験ができます。



街中央から湾を臨むと・・











景色がすべての街です。とは言っても、中心地は可愛いと
いう表現がぴったりのちょっとせわしない雰囲気で、これ
また居心地がいいのです。ここではご紹介しませんが、
興味を持たれた方は是非行ってみて下さい。
次回はイタリア旅行記①で触れたカプリ島、青の洞窟で
筆者NY時代最後の訪問期を締めさせていただこうと思い
ます。


今日の激写;
本文中をご覧ください

月曜日, 12月 24, 2007

欲張りイタリア旅行記⑦; ナポリ・ポンペイ

世間はクリスマス一色ですね。


お祭り好きな日本人のいいところです。クリスマスはめでたい、と
誰もがプレゼントやケーキ、酒でお祝いして笑顔がいっぱい。

これが終わればガラッと趣の変わる新年のお祝いで、これまた
のんびり。今年は久しぶりにこの雰囲気を全部味わうことができ、
嬉しい限りです。

筆者はこの3連休、土曜は映画で日曜は妻のご両親を自宅にお
招きして食事会。日曜の今日は年末の疲れを癒すべくごろごろし
ています。

さて、いよいよイタリア旅行記も残すところあと2回とするつもり
です。今回はナポリ・ポンペイです。



拡大地図を表示


ローマからナポリへの移動は再びユーロスターでした。



今回の旅行で何度もお世話になったユーロスターですが、本数も

多く、とても便利です。時々発着に遅れもありますが、正確な運行

が基本に感じました。イタリアのユーロスターは特にその路線網

が豊富です。席は全席指定でグレードは2タイプ。筆者は今回の

旅行ではすべて2等(下位グレード)でしたが、リクライニングが

できないシートなのが辛かったです。3時間くらいが限度かなあと

思いました。



さて、ナポリですが思った以上に駅周辺は汚く、物騒な場所でし

た。。。移動日が日曜ということもあったのでしょうが、ちょっと

駅から離れた主要通りでも人がほとんどいなく、不気味な様子

です。下の写真はホテルの部屋から駅前を写したものです。


























筆者は2日おきに都市を移動する旅程だったので、駅周辺の

ホテルに滞在したのですが、駅前はどこも物騒です。



スリの集団に囲まれ、標的にされたこともこのナポリの思い出

です。あぁこいつらスリだなということが分かったのでうまく対処

して何も被害はありませんでしたが、気分は悪いです。



しかし、港のほうに出ると雰囲気は一変します。ナポリの見所

は高台だったり、海沿いなので当然かもしれませんね。



港の辺りを散策したのち、ピザマルゲリータ発祥のレストラン

で夕食をとりました。観光客だらけなのに、雰囲気のいいレスト

ランでこちらは素晴らしい思い出です。


























ナポリに滞在した最大の理由はポンペイ訪問です。



私鉄で1時間くらいの場所にポンペイがあるので、その中継

地点として泊まった次第です。



ポンペイをじっくり見るには移動のことも考えると、やはり一

日必要です。ローマから日帰りで行くにはちょっときつい。

猛暑でバテそうになりますが、2度来れる機会はなかなか

ないでしょうから、徹底的に見たほうがいいかと。




























とは言え、上の写真のような路地がずっと続くので、めげ

そうになりますが・・・
























壁画や立派な建造物、宝物殿もあり、見るべき場所は多い

のですが、ここが火山灰によって一瞬で埋もれてしまったな

どと、想像できません。



日本でも富士山が噴火したら同じようなことが起こるのか・・

静岡出身としては、考えると怖いです。



こうしてポンペイで遺跡をたっぷり見た後、駅に向かった

のですが、私鉄が一時、スト中でした。



































事前に駅では聞いていたので驚きはなかったですが、駅前

の軽食屋でビールを飲んで待ちました。これも旅のいいとこ

ろ。




無事夕方にナポリに戻ってきて、ペコペコのお腹はホテル

近くのレストランのペペロンチーノで満たされたのでした。




次回は、旅の最終目的地、イタリア屈指のリゾート地、ソレ

ント訪問とカプリ島です。


今日の激写;
本文中にちりばめました

月曜日, 12月 17, 2007

欲張りイタリア旅行記⑥; フィレンツェ・シエナ・サンジミニャーノ

久しぶりの更新です。もう読者の方も去ってしまったかしら・・

平日・週末ともに落ち着いてPCに向かう時間が取れずで
あっという間に年末になってしまいました。

あと2週間でイタリア旅行記を終えて、このブログも終了させ
る予定です。あと少し、筆者の独り言にお付き合いいただけ
ればこれに勝る喜びはありません。

さて、今回はイタリアの小粒ながら見所のある周辺都市の
ご報告です。

今回の旅行は長いものでしたが、予算の制約もあり、いくつ


かの都市はじっくり回ることができませんでした。その代表例

がフィレンツェ。場所はここです。





拡大地図を表示


事前に旅行のガイドブックを調べていたら、フィレンツェを

含む美しい周辺都市3つを日帰りで訪れるというツアーが

あることを知り、場所もローマ発だったので申し込んで

おきました。



さすがに日帰り3都市訪問では、フィレンツェのウフィッツィ

美術館に行く時間はありませんでしたが、シエナとフィレン

ツェのドゥオーモはばっちり明るいうちに拝むことができま

した。



下の写真がそれです。じっくりご覧ください。厳かというより

禍々しい感じすら漂ってくる強烈な個性がありました。





シエナのドゥオーモ

























フィレンツェのドゥオーモ



























また、サンジミニャーノ近くの高台から望んだ景色は素

晴らしいものでした。どこの国も田舎はいいものですね。




































日帰り旅行とはいえ、解散場所はフィレンツェでしたの

で、ローマまでユーロスターのチケットを手配して戻りま

した。


おっとと、そう言えばこの写真も忘れられない一枚です。

シエナのカンポ広場、扇形のユニークなものです。


なんだか綺麗な石細工の感じがするでしょう?






























欲張りイタリア旅行記の、さらに欲張りな一日バスツア

ーでした。


次回は衝撃のナポリとポンペイが舞台です!



今日の激写;
本文中にちりばめました

日曜日, 12月 02, 2007

欲張りイタリア旅行記⑤; バチカン市国

ローマの中にあるバチカン市国、宗教団体がそのまま独立

国になったようなものですね。


ここを丸一日近くかけて鑑賞してきました。


朝早くに行ったのですが、全く甘ちゃんだったようで、行列

に並ぶこと3時間近く・・・入るまでにひと苦労でした。




















美術品は一級品のものが多すぎて、感覚は開始1時間

ほどで麻痺してきます。どれも教科書に載れるクラスの

ものばかりで、集中力も必要なバチカン博物館、めちゃ

くちゃ疲れます。


でもさすが、ローマに行ってここを訪問しない理由はあり

ません。盛大の一言です。


妻はイヤホンガイドを聞きながらまわっていましたが、あ

れ全部聞いて見たら1週間かかるんじゃないかしら・・・



下の写真見てくださいよ。ただの天井ですよ。もう全部

が全部こんな感じで、世界中の富が集まってしまった様

子です。



























宗教おそるべし




筆者なんて、心の狭い人間でして入場するまでの間に

「1時間あたり○○人が数十ユーロ払ってここ入って、一

日いくら収入があって、365日だからエート・・・修繕費

いくらくらいでエート・・・」てなことを考えていました。


この下の地図っぽいの見てくださいよ。絵じゃないんで

す、これ。織物なんです。
























タペストリーの間 というのがありまして、巨大サイズ

で豪華絢爛な織物が見切れないほど廊下にズラッとかかっ

ているのです。


筆者がイトーヨーカドーで買ったリビング用ラグがこ

の一枚で1億枚くらい買えちゃうのしから・・・


とにかくすごかったです。きらびやかだけでなく、どの

美術品もデカくて、圧倒の連続。


極め付けは博物館最後の広大な間にある、













これがすごい。どっひゃーです。撮影禁止だったので写

真はありませんが、上のリンクからご覧ください。


馬鹿でかいんですよ。とてつもなく高い天井の横壁一面

に書かれてて細かい。これだけでも見る価値があります。


そしてこの日も疲れた体をワインとパスタでいたわって

やりました。


夕食前は時間があったので、トレビの泉に寄ってきまし

た。これもでかいんです・・・




















今日の激写;

本文にちりばめました

携帯電話ゲット

我が家では固定電話を持たないことに決めたので、
妻と私、それぞれ携帯電話を持つことにしました。

何をいまさら当たり前のことを、ですね。ただ、筆者
はNYに行く前は携帯電話を持っていなかったので、
なんだか新しいおもちゃを与えられた気分です。

日本に戻ってきてすぐ買わないと不便なのですが、
いろいろ調べたらすごくオシャレな機種がこの冬に
出ると知り、待っていました。1ヶ月そこらで買い替
えはもったいないですし、日々使うものなので。

それで今日行ってきました、携帯ショップ。

昨日先輩の家にお呼ばれして焼酎を飲みまくった
ので酒が抜けきらず、朝からあの複雑な携帯電話
の利用コースの説明はちっとも頭に入らず・・・

あー、俺酒臭いんだろうなぁ、ということばかり考え
ていました。

結局使ってみないといくらかかるか??なので、妻が
既に申し込んでいるコースと同じものにしました。

それにしても機能が多い。でもとても細かい点まで
考えて作られていて、使いやすいです。

ストラップはつけなくてもよかったのですが、先日静岡
の実家に戻った時に親がホレ持ってけ、とあれこれくれ
たものの中にあった、





キティちゃん 静岡みかんバージョン




があまりに愛くるしいのでつけることにしました。

これまでは携帯をもたないで妻や知人に迷惑をかけ
続けたので、これからは




つながるオトコ




として生まれ変わるつもりです。


今日の激写;
ガジェットが来た