日曜日, 3月 18, 2007

The New York Times たいむず; 親の押し付けか子の甘えか

親は子供にいつまでも「与えたい」と思うものでし
ょうし、子はその好意に「甘えてしまう」ものです。

これは万国共通なのだと思います。

非常に興味深い記事が土曜のタイムズ、不動産
欄にありました。



Buying With Help From Mom and Dad



両親のサポートで不動産を買う(若者)という特集
です。記事の本質は、以下の文章にあります。


the cultural trend of delaying separation with their
children, and the other part is the high cost of real
estate in New York
高騰するNYの不動産マーケットと、子離れの遅れと
いう文化的なトレンド


記事中には、90万ドル(1億円超)のマンションを
買い与えた親と子供(25歳)の話や、その際に取
り決める約束ごとなども紹介されています。

(BIG GIFT Dr. Kishore Agrawal and his wife, Madhu,
are putting up most of the money to buy their daughter
Natasha a $900,000 penthouse.  タイムズより)













面白い条件がありました。



ボーイフレンドを家に入れない



・・・守れないほうに賭けます。

親としては、実際には黙認しながらもルールと
して定めることに意義があるのでしょうか。

25歳の年頃の大人が1億円するマンションに住
んで、付き合っている相手をその部屋に入れな
いでいれるなんてこと、ありえますかね、、、

とまあ、NYの不動産事情とあわせて詳しく、長
く書かれた今回の特集、一読の価値ありです。


またこれは余談ですが、
親がいい大人に成長した自分の子供(の生活)、
時には所帯持ちの息子娘にまで、極端に介入し
てくるケースもあると聞きます。

親にとってはいつまでも子供は子供、無償の愛
なのですよね。行き過ぎはあさましく、はしたなく
も見えますが、子としては、ありがたく解釈すべ
き度量が必要かと思います。

また、パラサイトシングルという言葉に見られる、
子供の過度な親への甘え。これも、現実的・経
済的な視点では理解できるものの、


「いい大人が恥を知れ」


という気持ちもあります。筆者のように、独身時
代、年末年始に実家に戻って好き放題甘えた身
としては言えた口ではありませんが、それとはち
ょっと次元の違うことかと思います。

いずれにせよ、両親との距離感は年齢、親の健
康状態でどうとでも変わってきますし、親と子供が
友達のように過ごすこともある今、古い考え方は
通用しません。

でも・・・25歳の子供に1億のマンションを買い与え
る親ってのは普通ではないと思った筆者です。