金曜日, 9月 08, 2017

スコットランドへツーリング ⑥本編その3

いよいよ最終編。帰途も含めた5日、6日目
です。








5日目



ケアンゴーム国立公園から湖水地方まで
の移動です。











いい天気。ホテル前で帰る直前に。
















ここでの朝食はイギリス人夫妻と相席。色々
話をしました。リタイアした夫婦で、純粋イ
ギリス人でした。ちゃんとした感が伝わって
くる、とても感じのよい夫婦でした。

奥さんは辛口で、美味しいものと美味しくな
いものをはっきり旦那さんに伝えていました。

あなた日本人?と開口一番奥さん。何かわ
かるのでしょうかね。。。

娘さんが日本に最近行ったそうで、その写真
を見せてくれました。写真はプロが撮ったよ
うな素晴らしさ。猿が温泉に入っているもの
でした。日光かな。




なお、イギリスの大きくないホテルは例外
なく朝食を個別で調理してくれます。

ビュッフェは、大きいチェーンホテルだけ
でして、あとはメニューを見て注文します
(チェーンでないホテルは朝食が宿泊料込
がほとんど)。

と言っても、基本イングリッシュブレック
ファースト。スコットランドでは同じメニ
ューでも、スコティッシュブレックファスト、
アイルランドはアイリッシュブレックファス
トです。

このホテルも、ラージサイズ、ハーフ、
エッグ&トーストのみ、ポリッジなどなど
メニューから選びます。

そして、どこも例外なく美味しいです。



さて、この日は距離にして約400キロほどを
走りました。それなりの大移動です。





























国立公園を抜けるルートは、とても美しいです。
ただ、ハイランドでも南部にあるせいか、自然
は穏やか。道路も整然と、雄大。坂道が多いで
す。

さすがにこの移動は250ccの力不足を感じまし
たが、急ぐ旅ではありません。CRF250Mが
いかに最強のツーリングバイクであるかを
実感しつつの移動です。


目指すは湖水地方。休みも兼ねて2度給油して
15時台には到着です。

湖水地方のホテルは、当日の朝、ホテルを出る
前にネットで押さえました。セールが出ていて
飛びつきました。

ホテルと言いつつ、長期滞在型のリゾート
コミュニティにあります。食事はなし。

施設内にあるレストランで別途です。



















ホテル正面





























部屋がすごい。キッチンもあり、食器も
全装備。住める。































野郎一人には贅沢すぎでした・・





























レストランがまたよかったです。バーも
隣接です。





バーにて最後の夜。地図はもう不要なので
ナビだけ。





























時間が早かったのでもう一杯は一度部屋に
持ち帰り、ベランダで。































夜はレストランに戻り、旅の最後の晩餐--
地元牛のステーキをワインとともに頂き
ました。






























レストラン全景





























レストランは前面がこの風景に面しておりまして、
テラスではこれを前にして食事ができます(もう
8月下旬は寒くほとんど人は出ていません)。


























こうして更けた夏の夜。









6日目





湖水地方を縦断してから、再度高速道路の
M6をひたすら南下します。


この日は写真はいちまいも撮っておりませ
んで、湖水ライドの動画のみです。

湖水地方の本当の良さは丘と湖のハイキング
の中にあると思いますが、ライディングで少
しでも様子をお伝えできればと思います。

動画の後半以降で、湖水の風景がお分かり
頂けると思います。優しい地方です。




















湖水地方はせいぜい1時間程度で抜けます。

その後は初日に来た道を戻ります。この日の
総距離500キロ位?



















この週末は月曜が休みのロングウィークエンド。

にもかかわらず、イギリスの長距離地上鉄道
(スコットランドや西に行くものの大半)が
工事のため停止。














交通網は大混乱







朝からBBCはこの話題。










ロンドン中心部のユーストン駅も閉鎖です。

行政が、夏の連休でこういうことをやってのけ
る神経は信じられません。

連休のど真ん中に新宿駅や品川駅が閉鎖するよ
うなものです。

おかげで、道路は前年同時期の2割増しの交通量。
それはそうですよね、直前に飛行機なんて取れ
ませんから。。


そのおかげで、昼前から高速は上下線ともに
大渋滞。さすがに巻き込まれました。

しかし、驚いたことがありました。

筆者、すり抜けは極力しません。かなり余裕の
ある道路幅の時だけ。

今回もじっと車の後について待っていました。
車はほぼ止まっていますが、狭い高速ですり抜け
するにはちょっと不安だったので。

そしたら、近くにいた超大型トラックの兄ちゃん
がホーンを。










ププー












音にぎょっとした見たら、筆者の方を見て、お前
は路肩(車の間ではなく、本来道路ではない
路肩です)を通って行っていいんだ、と抜けるこ
とを勧めてくれます。











行け、行け












とジェスチャーたっぷりでメッセージを伝
えてきます。


驚きました。大きなお世話と思うとともに、
こういう環境でも他者のことを考える神経。

高速道路では緊急時の避難通路である路肩
を通ることは罪悪感がありましたが、人の
アドバイスを無視するのは無粋、と思い、
路肩を時速30キロで抜けて進む筆者。

本当はルール違反なのでしょうが、これも
緊急時の対応、誰にも迷惑は掛からないと
と言い訳して進みました。

渋滞では結局小一時間ロスしましたが、人
の気持ちに触れた経験でした。



ルートン空港間際で最後の給油。

いったい何度5リットルくらいの給油を
繰り返しただろうと考えつつ、妻に今ルー
トン近くでもう帰る、とテキスト。

こうして終わりを迎えました。








妻に感謝です









これに尽きます。一人で走りつつ、一人じ
ゃない自分。このことをよく考えました、
道中は。







帰ってすぐそのまま、感謝の気持ちを込め
て、CRFを洗車。チェーンオイルを忘れて
気になっていたこともあり、チェーンも
清掃して注油。9月の、年に1度の車検と
サービスも予約も入れて一安心です。



・・とかまともなことを言っていますが、
スコットランドツーリングを終えて湧き
起こるのは、









次はどうする







です。欧州大陸、独仏スイス、スペイン、
望みは付きませんが、まずは家族との
日常の喜びをかみしめたいと思います。









月曜日, 9月 04, 2017

スコットランドへツーリング ⑤本編その2



3日目




3日目はハイランドを北上しました。

約310キロの移動。目指すはジョンオグローツ。

厳密にはスコットランドの最北点ではありませ
ん。しかし、北のエンドオブロードとして知ら
れるスポットです。














 
















宿泊もこの最果てエリア周辺で、前日に電話
で空きを確認して予約。ダブルベッドの2人
部屋をシングルユース・朝食込みで65ポンド。












































ここ。大きな別棟が道路向かいに。





























当初は以下のように島の隅っこの山岳地帯
を周って行く予定でしたが、雨の予報を警戒
して、港町Ullapoolには寄ったものの、そこ
からは最短ルートの右側の海外沿いを行くこ
とにしました。

朝7時までかなり激しい雨が降っており、8時
くらいには突如止んだものの、山岳ルートで
道中見舞われたらひどいことになるので。

天気には勝てませんし、無理は禁物。これは
バイクだけでなく、アウトドアアクティビテ
ィの基本中の基本。










当初予定

























結果、辿ったルートがこちら。






















結果的にこの日、雨が降ることはありません
でしたが。予報は本当にあてになりません。

Ullapool までの道路はワインディングが多く
クルマ通りもほとんどなく、楽しいものでし
た。













こういう道路をひたすら行きます。






























Ullapoolは港町。給油中に休憩。ツーリング
前は、Ullapoolに宿泊しようと思っていまし
た。

2日目にあったドイツの夫婦ライダーは、
Ullapoolに泊まると言っていました。










































この後は東の海岸沿いに抜ける山道(もちろん
舗装道路)ですが、ほとんど車は通らず、ツー
リングしている感抜群の楽しいルートです。

湾岸を北上する際には、山で猛烈な霧に見舞
われ、視界5メートルくらい。

この辺は動画ばかりだったので写真なくて済
みません。


















いよいよジョンオグローツに着き、意外に
人がいることに驚きました。最果てだから
立ち寄る人がいるみたいです。








駐車場。移っていませんがライダーも結構
います。







































最果て感あり。





































最果て感あり。ランズエンドまで874マイル
とありますが、1週間前に行ったのが不思議。








































ホテルでは再び翌日のプランニング。
1杯目。地元のビールです。

































二杯目もプランニングと手紙。
別のビールです。





























バーは人が来ては去り、見ていて楽しい。















































夕食は、地元のホタテソテーを頂きました。
(ポテトの下に地雷みたいに埋もれてます)。




付け合わせの野菜の酢漬けが美味しかった。

































ホテルの部屋に戻り、翌日のホテル探し。
大きなダブルベッドで非常に快適でした。
























4日目



3日目に来た海沿いかつ山道を戻らねば
なりませんが、このうちの高い部分で、
猛烈な雨に。これは、完全に予報通り
かつ、大雨警報も出ていました。

霧もあって苦労しましたが、時間にした
ら1時間半くらいでしょうか。

山道を抜けたら嘘のように晴れ。




この日の全体のルートは以下。約360
キロです。



















ジョンオグローツから南下してネス湖に向か
い、有名な古城、アーカート城を観光。

その後、東のケアンゴーム国立公園に入り、
ウィスキートレイルに向かいます(スペイサ
イドの蒸留所が並ぶエリアです)。

そこで、筆者がスペイサイドで最も好きな
クラガンモア蒸留所に立ち寄り、ホテルへ。


















まず・・・・



はいネス湖どうぞ。


































広かったです思ったよりずっと。

ここならネッシーいてもおかしくない・・・










お城。人が多かったです。人気スポットで
駐車場は満車。筆者はバイクで特別に入れ
てもらえました。











これでもたくさんいるんです・・



















































































ネス湖をあとにして東のケアンゴーム国立
公園は、全般的に優しい感じのエリアです。

同じハイランドでも、北側のごっつい岩山
がボコボコあるエリアとは違います。

美しいです。特にヘザーの花が山に満開で、
山が紫に輝いている場所がいくつもありま
した。

これは写真だとうまく写らずで、筆者の問題
です。なんとなく分かります・・?山の上の
方が紫っぽくなっているのが。









































クラガンモア蒸留所。数人しかいない。



























貯蔵庫です。何個もありました。

























ホテルはガーデン向きで、非常に開放的
です。奥に見えるのが母屋。筆者は離れ
の部屋に。












































レストランがドイツからの団体客の貸
し切りで、バーでいただくことに。















地元ビール。1パイント目。翌日の
プランニングと手紙。

































2杯目は食事と。こちらも地元ビール。

























このホテルの場所は、電車も発着している
駅に隣接しており、食事もできる観光列車
のようです。


























夕食はスコットランドのハギスを頂き
ました(真ん中上の丸い黒いの・・)。

何事も経験。変わった食べ物です。



























日没を部屋から。写真で伝わらないのが申し
訳ないのですが、高い位置から見ると、山々
が輝いてとても美しいのです・・・



















こうして4日目は終わりを迎えたのでした。

5日目からはロンドンに帰る道のりです。
一気に戻るには遠すぎるので、5日目は
湖水地方に向かい、一泊しました。

これはまた次回に。妻に感謝しつつ、旅は
終りを迎えるところでありました。