土曜日, 11月 03, 2007

元に戻る断絶

分断されていたものが少しずつ元に戻っていく、それに
止まらず発展していく、そんな喜びを日々感じます。

NYで作らせてもらった新たな人のつながりと、従来から
大事にしてきたネットワークが日本に戻ることで再び
活性化されることで、自分が成長できるような気がしま
す。

自分を自分たらしめるのは、自己の考えを自己がきちんと
認識することがひとつで、もうひとつが自分とつながる人々
のネットワークを維持・広げることですよね。

NYにいたころ、前者は強烈に意識しましたが、後者はそ
れまでの日本でのネットワークから分断されてしまいまし
たから、新たな自分がいたわけです。それはそれで、す
ばらしいことであった、と考えているのですが。

分断された、なんて大げさかもしれませんが、物理的に
姿を見ることができない、声を聞くことができない、バカ
話ができないというのは大いなる欠如であります。

遠距離恋愛がなかなかうまくいかないのも納得してしま
うわけです。

こうしたネットワークに関して、海外に出るといろんなタ
イプがいることに気づきます。

人によってはせっかく海外に来たのに、内向きになる人
もいます。ひとつの例を挙げましょう。

筆者のようなサラリーマンによっては、従来のネットワー
クからの断絶が、日本に戻ったときの会社での自分の
ポストをも脅かすと考えるタイプは意外に多いわけです。

丸一日近い時差があるにもかかわらず、毎晩夜遅く
まで残って、コミュニケーションというピンボケの言葉を
持ち出して、しょっちゅう「俺はここにいるよ」的な電話を
日本に繰り返し、自分の存在を従来の”向こう側のネッ
トワーク”に入れ続けようとする人がいるのです。

NYに来てまで保身、です。黙々と手足を動かして、何か
をまとめたり作り上げた結果でアピールすることがおろ
そかになっているケースがほとんどです。

人間、言葉では何とでも言えます。オリジナリティのあるア
ウトプットが乏しいこの手の方々は、日本に戻ったときに
苦労するのだと思います。今まで何やっていたんだと。

図々しくも筆者の話に戻りますと、自分の気持ちのほと
んどが新たな出会いに向きました。なんとかご縁を作ろ
うと躍起になりすぎたかもしれません。

NYに行って、否応なしに時差や距離があるので、組織
や従来の枠から開放されて(勝手に開放)、いろんな世
界に首を突っ込んでみて、いいほうに転んだ、と振り返
ってみれば思うわけです。

日本に戻ってきて大切だと思うのは、NYでご縁あって
出会えたすばらしい多くの方とのつながりを、遠く離れ
た今こそ大事にして、日本では以前よりお付き合いさせ
てもらった方と昔以上に仲良くして関係を深める、とい
うことが自分を成長させるのだと思います。

まずはまだお会いできていない旧友・先輩・後輩に連絡
をちゃんとして、お顔を拝見するところから始めようと
思います。

今日の激写;
なし