子供が産まれたお祝いに、と後輩がギフトを
持ってきてくれた。
この若い後輩は、一時同じ仕事をしていた仲
間だ。辛い時も励ましつつ、指導しつつ、なん
とかやって来た仲間。
人生の節目において、先輩からお祝いをいた
だくことは何度かあった。
その都度、なんだか少し大人の仲間入りをし
た気がして、認められた気がして、こそばゆ
い喜びを感じたものだ。
今回は後輩。
かつてない感動が身体を駆け巡った。
自分より若い世代に、このような具体的な形
かつ自発的に祝福されるということは初めて
の経験だ。
その後輩から祝福された、というよりは、これま
で取り組んできたことが、社会から少しだけお
返しされたのかな、と感じた。
このギフトは、産まれた男児ではなく、私への
ギフトと勝手に解釈して、大事に使わせてもらお
う、そう思った。
スプーンが特にいい